カスタマーハラスメント(カスハラ)と呼ばれる、客からの著しい迷惑行為を経験した人は、サービス業で働く人のうち46%にのぼることがわかりました(2024年UAゼンセンの調査より)。 自治体や企業が対策に乗り出していますが、どこまでが正当なクレームで、どこからがカスハラなのか、判断するのが難しいという声もあがっています。 カスハラの線引きに悩み、模索する企業や消費者を取材しました。(全2回の前編) (首都圏情報ネタドリ!取材班)
新型コロナウイルスが感染症法上の5類に移行してからきょう(5月8日)で1年。私たち、NHK首都圏局では、コロナ禍が残した教訓と新たな感染症への備えについて考えます。この1年、皆さんの暮らしに変化があったか、街なかで話を伺いました。 ご自身の経験や感染対策への疑問など、皆さんのご意見をこちらからお寄せください。 (首都圏局/記者 古賀さくら)
築地市場跡地の再開発を担う事業者が5月1日、会見を開き、およそ5万人を収容できる多機能型スタジアムを整備するなどの提案内容を説明しました。会見では、プロ野球・巨人が本拠地を移すのかなどについて質問が出ました。 一方、再開発の動きが進む中、隣接していた「場外市場」の街並みを残していこうと、地元の店でつくる協議会が新たに出店する店のデザインなどについて事前に相談することを求めるガイドラインをとりまとめました。 再開発の提案内容は 都は、4月、東京の豊洲市場への移転に伴って6年前に閉鎖された築地市場跡地の再開発を担う事業者を三井不動産を代表としたトヨタ不動産、読売新聞グループ本社など11社の企業連合に決めました。事業者は中央区のホールで提案内容について説明する記者会見を開きました。 この中で、およそ5万人を収容できる野球やサッカーなどのさまざまなスポーツ大会やコンサートなどの開催を想定したスタジ
「なんだか5人が動きたがっているような気がする」そのキャラクターは、亡くなった京アニの監督が残したものでした。再び動き出した物語に込められた思いとは。 (京都放送局 記者 福原健) 「もう1人の作者」の存在 去年11月に京都アニメーションから出版された小説「MOON FIGHTERS!」。宇宙旅行ができるようになった未来、月面で救助隊として働く5人のキャラクターがトラブルに立ち向かいながら絆を深める物語です。 執筆した作家、賀東招二さんは、これまで小説「フルメタル・パニック!」などの数々のヒット作を手がけてきました。その賀東さんが、小説のあとがきのほとんどを使って明らかにしたのが、「もう1人の作者」、京都アニメーションの人気監督だった武本康弘さんの存在です。 武本監督“よりよいものを” 事件で亡くなった武本さんは、賀東さんと15年以上にわたってタッグを組んできました。武本さんが監督としてア
ハロウィンの前後、「渋谷に来ないで」。 渋谷区長が出した異例のメッセージ。背景にあるのは、急増する「路上飲み」の存在です。センター街を中心に路上で飲酒する人の姿が目立つ渋谷の夜。ケンカなどのトラブルや散乱するゴミが後を絶たず、ハロウィーンの時期に深刻なトラブルを招く温床になると警戒を強めているのです。 なぜ、渋谷に「路上飲み」が根づいてしまったのか。その理由を求めて「路上飲み」の現場に密着すると、SHIBUYAから世界に広がった誤解が顔をのぞかせていました。 (首都圏局/記者 眞野敏幸) 「渋谷に来ないで」発言の裏に路上飲みの横行 「渋谷に来ないでほしい」。本来、街を訪れる人を歓迎する立場の渋谷区長が出した異例のメッセージが「路上飲み」の現場に密着しようと思ったきっかけでした。区長は9月の会見に続いて、10月には海外メディア向けにもメッセージを出し、地方自治体としては異例の海外発信に踏み切
幼い子どもを中心に感染する「ヘルパンギーナ」と「RSウイルス感染症」の患者がこのところ増えています。東京都は手洗いやうがいなど感染予防の徹底を呼びかけています。 「ヘルパンギーナ」は夏場に流行し、38度を超える発熱や口やのどに水ぶくれができてのどが痛むのが特徴です。 東京都によりますと、このところ早いペースで増えていて、6月11日までの1週間に報告された患者数は979人で1医療機関あたりでは3.75人と、前の週の1.5倍になっているということです。 また、発熱や鼻水とせきの症状が特徴の「RSウイルス感染症」も1医療機関あたりの患者数が1.72人と前の週の1.2倍となっているということです。 都内クリニックの現状は? 東京・北区にある「いとう王子神谷内科外科クリニック」でも、5月後半から子どもを中心に感染する「ヘルパンギーナ」や「RSウイルス感染症」の患者が増えています。 このうち夏場を中心
東京都渋谷区で「女性専用」が無い公衆トイレが作られ、SNSで大きな議論を呼びました。こうしたトイレはどのくらいあるのか、NHKが東京23区にある4000あまりの屋外公衆トイレを2023年6月に調べたところ、少なくとも6割以上で「女性専用」トイレが無いことが分かりました。 背景の1つにあるのが、近年増えてきた「バリアフリートイレ」です。通常のトイレより広いスペースを確保しなければならないため、女性専用の数が限定的になっているというのです。 女性の利用者からは、「男女共用トイレは盗撮などのおそれがあり使いづらい」という声も。女性、障害者など多様なニーズに対応するトイレのあり方とは? (首都圏局/ディレクター 林秀征、竹前麻里子) 白い球体型や、赤一色の公衆トイレ。東京都渋谷区では公衆トイレのイメージを変えようと、個性豊かなトイレを設置するプロジェクトが行われました。衛生面を考慮し、声で指示する
計画 久保なおみ 『にほんごであそぼ』は、Eテレで放送中の子ども向け言語バラエティー番組です。2003年に放送を開始して、今年で21年目になりました。 『にほんごであそぼ』では放送開始から10年目を迎えた2012年に初めて公開収録を行い、それ以来毎年、全国各地でコンサートを開催しています。 このコンサートを始めるきっかけとなったのが、先日亡くなられた坂本龍一さんにご出演いただいた特番でした。私は番組の立ち上げから19年間、 制作を担当していましたので、坂本龍一さんに感謝を込めて、この最初のコンサートについてご紹介します。 『にほんごであそぼ』は、日本語の豊かな表現に慣れ親しむことによって、子どもたちの心に日本語の宝石の原石を埋めたいと願って始めた番組でした。日本に古くから伝わる名文・名句を多く取り上げ、テレビ番組として初めてグッドデザイン大賞を受賞するなど、話題になったりもしたので、大人に
4月23日に投票が行われる北海道の函館市長選挙は、地元メディアのみならず、週刊誌やネットメディアも取り上げ、地方選挙としては異例の注目を浴びている。 立候補の意向を表明しているのは同じ大学を卒業し、市役所の上司と部下の関係だった2人だ。 (函館局 毛利春香) 【リンク】結果はいかに… “大泉ブランド”の影響力は 異例の注目 函館市役所から2人が立候補へ 立候補を表明しているのはこの2人。 現職の工藤寿樹は、2011年に現職を破って以来市長を務め、4期目を目指す。 新人の大泉潤は、工藤の部下として部長職を歴任し、タレント・大泉洋の兄だ。 突然のことだった。去年7月、市長の工藤は、保健福祉部長の大泉から、函館市の職員を辞める退職願を受け取った。 翌年の市長選挙への立候補を見据えてのことだった。 上司の工藤は「私がどうこう言うことはありません。本人がそういう希望なら、私は特別何も。頑張りなさいと
鮎川誠さんと一緒に(深町さん提供) 1月29日、1970年代から日本のロックミュージックをけん引してきた「シーナ&ロケッツ」のギタリスト・鮎川誠さん(74)が、膵臓がんのため亡くなりました。70年代の福岡発の有名バンドと言えば「海援隊」や「チューリップ」が知られていますが、久留米市出身の鮎川さんは、日本のロックの土台をつくり、一途に愛したレジェンドとして語り継がれています。 今回、その鮎川さんを「僕にとっての音楽の父」と呼ぶほどつきあいが深かった音楽プロデューサーに" 知られざる"エピソードを話してもらいました。 鮎川さんと30年来の付き合いがあった深町健二郎さん(61)です。自身もロック愛し、現在は、福岡を拠点にライブなどを企画するプロデューサーやラジオのDJとしても活躍しています。 長年親交があった深町さん(左)と鮎川さん(右) 憧れの人 深町さんは中学生のころから鮎川さんの筋金入りの
小学校で飼育されているウサギやニワトリ。かつて当たり前にあった光景だ。 いわゆる「学校飼育動物」は、時に学校の「アイドル」として、また時に子どもたちに命の大切さを教える「先生」として大切に扱われてきた。 しかし、いま教育現場から動物たちが消えつつある。 (今村亜由美) 動物は大事な仲間 東京・西東京市立保谷第二小学校。 校舎と体育館の間の飼育舍で、ウサギ2匹とチャボ4羽が飼育されている。 昼休みになると、飼育当番の4年生の児童がやってきて、手際よく掃除し、専用のフードや自宅から持ってきた野菜を与える。 世話をしている児童たちは「動物全般が嫌いだったけど、ウサギやチャボとふれあううちにほかの動物も好きになった」とか「動物は自分で掃除ができない。私たちがやらないと長く生きられないので、頑張ろうと思う」と話すなど、やりがいを感じているようだ。 飼育していたウサギが死んでしまったときには、涙を流し
ことしの世相を反映する象徴的な食を選ぶ「今年の一皿」に、「冷凍グルメ」が選ばれました。コロナ禍を背景に飲食店が店のメニューを冷凍食品として販売する動きが広がり、消費者の支持を得たことが理由です。 今年の一皿 候補は? 「今年の一皿」は、食に関する情報の調査会社が、インターネット上の検索数や消費者へのアンケートなどをもとに毎年、この時期に発表しています。 今回は「今年の一皿」の候補として、4つの食べ物や飲み物がノミネートされました。 ガチ中華 日本人の好みに寄せていない、中国各地の大衆に根ざした料理です。コロナ禍で海外旅行が制限される中、日本にいる中国人向けに本場の中国料理を提供する飲食店が、現地の味や雰囲気を求める日本人のニーズとも合致し、話題になりました。 乳酸菌飲料 乳酸菌や酵母で発酵させた乳製品などを加工したり、主な原料としたりする飲料です。これまでの整腸作用などへのニーズに加え、最
絶滅危惧種に指定されているニホンウナギ。ふ化したばかりのいわば「赤ちゃんの」時期のえさが分からず、シラスウナギの大きさに育ったものを捕まえなくては、養殖が困難なのが現状です。夏バテでウナギが恋しくなる時期を前に、この壁を打ち破って完全養殖の実用化につなげようと、鹿児島大学の研究グループが取り組んだ最新の研究を紹介します。 鹿児島局 記者 堀川雄太郎 映像取材 桑原健史 えさは動物プランクトンのふん!? 日本からおよそ2000キロ離れたマリアナ諸島の周辺海域で生まれるとされるニホンウナギ。ふ化直後の採取が難しく、いわゆるウナギの赤ちゃんが何を食べているのか、これまで研究は困難でした。そこで鹿児島大学水産学部の久米元 准教授らの研究グループが着目したのは、鹿児島湾にすむギンアナゴやウツボ、ハモなどウナギ目の魚です。 7年前から、これらのウナギの仲間たちの「レプトセファルス」と呼ばれる大きさ数十
「もっと辛くてもいい。辛いほどおいしいです」 湖南料理では、さまざまな種類のトウガラシを使います。 それも生のもの、乾燥させたもの、発酵させたものなどがあり、多様な辛みを出します。 店のオーナー・劉振軒(リュウ・シンケン)さんも湖南省出身です。 「ふるさとの料理を食べたくて、日本に本場の味がなかったので店を開きました。最近は日本人のお客さんも増えています。湖南省のトウガラシは、日本のものと香りも辛さも全然違います。日本で手に入りにくい種類の新鮮なトウガラシを使いたくて、自分の農場で栽培しています」 本場の味を出すために、そこまでしているとは! 埼玉県にある劉さんの農場を訪ねてみることにしました。 都心から車で1時間。ここで中国人スタッフがさまざまな野菜やトウガラシを栽培しています。 細長いインゲンや、巨大なウリなど、見たことのない珍しい野菜が。 実はここは試験農場で、試しに少量育ててみて、
はじめまして。自身の被害に関する裁判や活動を取材いただきたくご連絡をしました。私は2年前、社会人1年目で働き始めた時に、当時一人暮らしをしていた自宅へ夜中侵入され、性暴力の被害に遭いました。加害者は逮捕されましたが、その後も苦しみが続いています メールをくれたのは、20代のそよかさん(仮名)。加害者の刑事裁判がこれから始まるのを機に、自分の体験や思いを多くの人へ伝えたいという内容でした。 年明けにお会いすると、落ち着いた様子で被害について打ち明けてくれました。 社会人1年目のとき、オートロック付きの自宅マンションで寝ていたそよかさんは、深夜2時半ごろに物音がして目が覚めました。寝ていた部屋と玄関を隔てる扉の隙間から、人影が見えたのです。その日は疲れていて、部屋の施錠を忘れていた可能性がありました。とっさに扉を閉めようとしましたが、強い力で開けられ、見知らぬ男に口を押さえられたといいます。そ
27日夜、埼玉県ふじみ野市の住宅で散弾銃を持った66歳の容疑者が医師を人質にとって立てこもった事件。医師は撃たれて、心肺停止の状態で病院に運ばれましたが死亡しました。 亡くなった鈴木純一医師は、およそ10年前から埼玉県富士見市などで、高齢者を中心に訪問診療を行い、自宅療養を余儀なくされたコロナ患者の診療も行っていました。患者からは、「先生に助けられた人はたくさんいる。本当に悔しい」などと、死を悼む声が聞かれました。 自宅療養のコロナ患者の診療も 亡くなった地元のクリニックの医師、鈴木純一さん(44)。鈴木医師は、内科などが専門でおよそ10年前から埼玉県内で在宅医療に取り組んでいました。 NHKは去年9月、デルタ株の感染拡大で患者が急増したため、入院できずに自宅で療養するコロナ患者の自宅を訪問して診療する様子を取材しました。
高校生も投票できる! 18歳選挙権が導入された2016年。「若い人が政治に関心を持ちやすくなる」「高齢者に重点を置きがちな政治のありようが変わる」 多くの期待が寄せられました。ところが…。去年10月の衆院選。18歳・19歳の投票率の結果に教育関係者は肩を落としました。取材から見えてきたのは、一過性の取り組みでは縮められない「若者と政治の距離感」でした。 (報道局選挙プロジェクト記者 仲秀和) 参院選はうまくいった 2016年に18歳選挙権が導入され、この年の7月に行われた第24回参院選は、10代の若者が国政選挙で初めて投票するとあって、大きな注目を集めました。 「若者の政治離れ」などと言われて久しいですが、どれほどの18歳・19歳が選挙に関心を持ち、投票に行くのか。 専門家や教育関係者から不安の声も聞かれる中、結果は、18歳が51.28%、19歳が42.30%でした。いずれも全体の投票率の
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