立憲民主党は21日、安倍前政権が掲げ、菅政権が継承した経済政策アベノミクスについて「日本経済が混迷から抜け出せない最大要因」とする独自の検証結果を発表した。枝野幸男代表は記者団に「明らかな失敗だ」と指摘し、次期衆院選に向けて「適正な分配と安心を高める経済政策への明確な転換を示したい」と強調した。 検証では大規模金融緩和について、円安誘導やゼロ金利による株価上昇の一方で「金持ちをさらに大金持ちにしただけで(富を国民に行き渡らせる)トリクルダウンは起きず、格差や貧困問題の改善につながらなかった」と指摘。経済指標に関し、第2次安倍政権発足時の2012年を100とした場合、19年に実質賃金が95・6、世帯消費…