『典子は、今』(のりこは、いま)は、1981年制作の日本映画。実在のサリドマイド病患者である辻典子(現:白井のり子)の半生を描いたセミ・ドキュメンタリー的な映画で、辻が本人役で主演している。身体障害者の社会参加を力強く訴えた作品として注目された。 監督は松山善三。松山の妻で元・女優の高峰秀子が辻の演技指導担当の助監督として参加している。 1981年の邦画配給収入第3位[1][注 2] 。第4回ジョン・ミュアー医学教育映画祭グランプリ受賞[3]。 2007年11月22日、DVD化された。 あらすじ[編集] 1979年の春、生まれつき両腕がない典子[注 3]は母・春江と熊本市内の団地で2人で暮らし、ハンディを抱えながらも一般的な高校に通う。典子は手の代わりに足を器用に使って日常の行動を取り、どうしても1人できないことは春江や親友たちに手伝ってもらってきた。ある日典子は高校の授業で「将来の夢」を