もう1つの“爆弾”に苦しむ…株評価損ワースト30社 総額1兆円超 景気後退で業績が悪化している企業がもう1つの“爆弾”に苦しめられている。昨年後半からの株価急落などで、企業が保有する有価証券に含み損が発生し、多額の損失処理を迫られるところが急増。この1カ月余りで約250社の上場企業が評価損の発生を公表し、損失総額は1兆円を突破した。なかには、評価損の発生で赤字に転落する企業も出ている。 14日(午後5時)までの1カ月余りの間に評価損を公表した約250社のうち、損失額ワースト30社は表の通り。 評価損がもっとも多い製薬大手の第一三共は、昨年9月に買収したインドの製薬大手、ランバクシー・ラボラトリーズの株価が急落し、連結ベースで3540億円の評価損が発生する。 第一三共はランバクシー株を1株737ルピー(約1327円、1ルピー=約1.8円)で取得。ところが、同社の株価はインド市場で昨年9月以降