【ワシントン共同】米エネルギー省傘下の核安全保障局(NNSA)が昨年から今年にかけ、プルトニウムを使い核兵器の性能を調べる新たなタイプの実験に2度成功していたことが21日、分かった。保有する核兵器の安全性と有効性を確認する目的。核爆発を伴わない点では臨界前核実験と同様だが、核実験場を必要とせず、火薬も使わないなどの特徴がある。 NNSA幹部は「(地下核実験や臨界前核実験を行ってきた)ネバダ核実験場での仕事を補完するものだ」としている。 北朝鮮やイランに核放棄を迫る一方で、自国の核戦力を保持する米国の姿勢をあらためて示した。オバマ大統領は「核兵器なき世界」を追求しているが、反核団体からは「新たな核兵器開発につながる恐れがある」との反発も招きそうだ。 NNSAによると、実験はニューメキシコ州のサンディア国立研究所で昨年11月に初めて行われ、今年3月に2回目を実施。世界で最も強いエックス線を発生