北朝鮮による拉致被害者で柏崎市在住の蓮池薫さん(54)が28日、新潟市の新潟国際情報大学で講演した。金正恩(キムジョンウン)氏が新指導者となる中、今後の日朝関係について「極端な見方をしていては和解や接点は作っていけない。両側の視角で見てバランスを持つことが大事」と学生らに呼びかけた。 同大が「国際理解特別講演会」として主催。学生と一般市民ら約160人が参加した。駐新潟韓国総領事館の李永龍(イヨンヨン)総領事とのトークショーもあり、日朝韓3国の文化や違いについて語り合った。 蓮池さんは主に北朝鮮の教育制度や現状について解説した。金正日(キムジョンイル)体制になってからエリート教育に傾斜したことや、外貨が得られる職業に就くため外国語大学が人気になっていることなどを紹介。また「皆さんが思ってるより(北朝鮮の市民は)洗脳はされていない。おかしいぞと思っていても反抗したら批判される、出世が妨げら