富士通は10日、地方自治体の手続きをホームページ上で行う電子申請システムのサーバーがサイバー攻撃を受けたことを明らかにした。システムを利用しているのは福島、千葉、長野、静岡、三重、兵庫、島根、山口、福岡、鹿児島の10県で、約200自治体。すべての県で、9日午後から10日未明にかけてサービスが一時利用できなくなる被害が確認された。 富士通によると、9日昼すぎから10日未明にかけ、電子申請システムのサーバーに、30余りのIPアドレスを通じて大量のアクセスが繰り返された。そのため、自治体で一時的に申請手続きができなくなったという。 同社は「大量のアクセスで処理能力を上回っただけで、情報漏えいはない」としている。 福島県によると、9日昼すぎから10日未明にかけ、県と県内18市町村との共同電子申請システムが計4回利用できなくなった。9日午後、利用者から「つながらない」との問い合わせがあった。
東日本大震災と福島第1原発事故で延期されていた福島県議選は10日告示され、19選挙区の定数58に対し計88人が立候補を届け出た。5選挙区では計7人の無投票当選が決まった。投票は20日で、即日開票される。 4月の統一地方選で予定されていた県議選としては、全国で最後の実施。原発事故などで14万人が県内外に避難している中での異例の選挙となる。各陣営は震災や原発事故からの復旧・復興や被災者支援、原子力政策などを訴えている。 無投票当選者を含む立候補者数は前回(2007年)より8人多い。新旧別では現職が44人、新人40人、元議員4人。 民主党は過去最多の23人を公認、無所属1人を推薦した。佐藤雄平知事の出身党でもあり、震災・原発事故対応への評価が問われる。 現有26議席の最大会派・自民党は32人で、他に無所属1人を推薦した。前回は29議席を獲得しており、単独過半数に届くかどうかが焦点となる。
東日本大震災と福島第1原発事故の影響で延期されていた福島県大熊町長選は10日告示され、ともに無所属で、新人の農業木幡仁氏(60)と、再選を目指す現職の渡辺利綱氏(64)が立候補を届け出た。福島第1原発が立地する同町は役場機能を約100キロ離れた会津若松市に移しており、両候補はともに同市で第一声を上げた。 木幡候補は仮設住宅前で「放射性物質による汚染という厳しい現実を直視するべきだ」と主張。地元には帰れないことを前提に、町民全体の移住や移住先での生活の保障を国に求めていくと強調した。 渡辺氏は同市に設けた選挙事務所前で「ふるさとをゴーストタウンにしてはいけない。帰る環境をつくることが大事」と訴え、町内でも放射線量が低い地点を拠点に除染を進め、町の再生に当たる考えを示した。 福島第1原発事故による大熊町の避難者は県内約7200人、県外約4000人に上る。選挙戦では、今後の町づくりについて
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