住友電気工業は17日、独自の大型蓄電池を使った蓄発電システムを開発し、7月から実証運転を始めると発表した。 太陽光発電と組み合わせ、2014年頃にシステムの発売を目指す。 同社の横浜製作所内に、5000キロ・ワット時分の蓄電が可能な「レドックスフロー電池」と、レンズで光を集めて発電する出力200キロ・ワット分の「集光型太陽光発電装置」を設置する。太陽光発電や夜間の電力を蓄電し、事業所で昼間に使用することで、ピーク時に1000キロ・ワットで5時間分の節電に役立てる考えだ。 レドックスフロー電池は、大型蓄電池として一般的なナトリウム硫黄電池(NAS電池)と比べて安全性が高く、電池残量を正確に把握できる。天候に左右される再生可能エネルギーを安定的に利用するのに適しているという。