宮崎県の東国原英夫知事(53)が20日、4年の任期を終え、退任する。 タレント出身で自ら広告塔として特産品をPR。知名度の高い橋下徹・大阪府知事らと連携し、「地方の発言力を高めた」とも言われる。しかし、県民所得などは低迷し、「結局、暮らしぶりは変わらなかった」と冷めた見方も広がる。 ◆PR 「知事が宮崎の知名度を全国区にしてくれた」 宮崎県庁隣の土産物店「みやざき物産館」で店担当の県職員吉川隆さん(54)は笑顔を見せる。 焼酎、地鶏……。店内には知事のイラストが印刷された土産物が並ぶ。2006年度に1億3000万円だった売り上げは、景気の低迷が続く中、知事就任後の07年度は5倍以上の7億800万円、09年度は8億2700万円に上った。 鳥インフルエンザ発生後には、報道陣を前に県産地鶏をほおばるパフォーマンスを見せるなどして人気に火がつき、県庁見学者が40万人を超えた年も。県は就