厚生労働省と農林水産省は18日、福島県産の肉牛について、出荷停止を解除する方針を固めた。 宮城県産の肉牛についても、近く出荷停止を解除する。政府の原子力災害対策本部が19日に最終決定する見通し。解除後は各県の出荷管理計画に基づき、放射性物質検査などで安全性が確認された肉牛が市場に流通する。 出荷停止は、肉牛の一部で暫定規制値(1キロ当たり500ベクレル)を上回る放射性セシウムが検出されたことに伴う措置。福島県産は先月19日、宮城県産は先月28日に出荷停止となった。 福島県の出荷管理計画では、農家ごとに飼育肉牛の台帳を作成し、県が飼育状況を把握。原発周辺地域と、汚染牛を出荷した農家については全頭が放射性物質検査の対象で、規制値を下回れば出荷できる。それ以外の農家は、少なくとも1頭の検査結果が一定レベル以下と確認されれば、次回出荷から検査不要となる。