運行上のトラブルが相次いでいるJR北海道で15日、室蘭線の特急列車が、乗客の20歳代女性の腕をドアに挟んだまま走行し、緊急停止していたことが分かった。 この日午前には、千歳線で別の特急列車の配電盤から出火、約140人が避難する事故があったばかりだった。JRでは当時、事実を公表しておらず「乗客がけがをしていなかったため」と説明している。 同社によると、15日午後1時45分頃、函館発札幌行き「スーパー北斗9号」(8両編成)が長万部駅を出発した直後、先頭車両のドアに、女性が右腕を挟まれているのに乗客が気付き、車掌に知らせた。列車は緊急停止し、ドアを手動で開けて女性を救助した。腕を挟んだまま発車したことについて同社は、ドアのセンサーで異常が確認できず、車掌の目視でも分からなかったためとしている。