大阪は商店街の街といわれる。大阪府商店街連合会のホームページによると、大阪市内には428の大小の商店街がある。同一市内にこれだけの商店街があるのは日本最大規模だろう。店舗が閉鎖したままのシャッター商店街が全国で問題化する中、なにわの商店街を歩き、その再生を考えた。 ■日本一短い商店街の“危機” 大阪のビジネス街である中之島、北浜、堂島浜周辺。大手企業の本社や大阪支社の威容を誇るビルが林立する。 肥後橋商店街(西区江戸堀一丁目は)はこのすぐ近くにある。肥後の名はかつて肥後藩の蔵屋敷があったことに由縁する。 「日本一短い商店街」。30メートルほどのアーケードの入り口には、こう掲げられている。店舗は18軒、そのうち6軒はシャッターが閉まったままになっている。入り口そばには、「日本外史」の著者として知られる頼山陽の生家跡の石碑がある。 大阪の商店街で有名なのは「日本一長い」をアピールして