自民党が政権に返り咲き1年が経過した。その振る舞いを政治学者の中島岳志さん(38)は「保守思想が批判してきた共産主義体制のようだ」と批判する。安倍晋三政権が推し進めようとする憲法改正や集団的自衛権の行使容認、そして強行採決された特定秘密保護法案に靖国神社参拝、拡大を続ける格差社会−。「決める政治」が見落とす、あるいは見て見ぬふりをするものとは。 ■保守から逸脱 安倍内閣は保守政権と言われるが、僕からすれば全くの逸脱で、どんどんと離れていくように見える。 保守思想の根本は、近代啓蒙(けいもう)主義などに基づいた革命思想に対する反発。ベースにあるのはエリートや、何人かの人間の理性によって、世の中が良くなるという完成可能性に対する批判です。 人間はどうしようもない誤謬(ごびゅう)や知的・倫理的限界を持っている。だから、保守は個の理性を超えた価値を見いだそうとする。過去に多くの人が集団的に
![時代を読む〜若手論客に聞く(2)政治学者・中島岳志さん(上)まるで共産主義体制 (カナロコ by 神奈川新聞) - Yahoo!ニュース](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/0b5e4457fa55ab7bbd18aa20c22fe02d6f30800c/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Famd.c.yimg.jp%2Famd%2F20140103-00000020-kana-000-1-thumb.jpg)