戦後補償をめぐる訴訟で中国の上海海事法院が商船三井の船舶を差し押さえたことに対し、日本政府は昭和47(1972)年の日中共同声明ですでに「解決済み」となっていた日中間の損害賠償問題を中国側が蒸し返したとして警戒を強めている。近く中国に外交ルートを通じて抗議。国際司法裁判所(ICJ)への提訴も視野に対抗措置を検討している。 政府高官は20日、差し押さえについて「国内外からの中国への投資はどんどん減る」と牽制(けんせい)した上で、「ダメージは中国の方が大きい。やり過ぎだ」と不快感を示した。 政府は「日中間の請求権の問題は、日中共同声明後、存在していない」(菅義偉(すがよしひで)官房長官)との立場。しかし、中国司法当局が戦時中の「強制連行」をめぐる対日訴訟で3月に訴状を受理して以降、今回の案件で差し押さえに踏み切る可能性もあるとみて、早くからICJへの提訴を含む対応を検討していた。 中国で
財務省が21日発表した2013年度の貿易統計速報(通関ベース)によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は13兆7488億円の赤字だった。赤字は3年連続で、比較可能な1979年以降では最大。円安で輸入品価格が上昇し、火力発電用の液化天然ガス(LNG)などの輸入額が大幅に膨らんだ。 輸出は前年度比10.8%増の70兆8564億円、輸入は17.3%増の84兆6053億円だった。
【珍島(チンド)(韓国南西部)=加藤達也】300人を超す死者・行方不明者を出した韓国・珍島沖の旅客船沈没事故が社会の安全重視を掲げている朴槿恵(パク・クネ)政権に打撃を与えている。韓国各紙は「韓国は『三流国家』だった」「国民が不信の烙印(らくいん)を押した“じたばた政府”」などの見出しを掲げた記事を相次いで掲載、政権の対応を批判している。 韓国紙、朝鮮日報は、「国民は政府関係者の事故対応能力がいかに低レベルかを改めて知った」などとし、朴政権が日本の総務省に近い役割とされる「行政安全省」を国民の安全が最優先との方針から「安全行政省」に変更したにもかかわらず、「このざまだ」と批判した。 発表内容の相次ぐ訂正も不信を買っている。乗船者数の把握には3日ほどかかり、船内にダイバーがまだ進入できていなかった18日には「船内で捜索を始めた」と発表、数時間後に撤回した。 韓国メディアによると、政府へ
小・中学生のスマートフォン(高機能携帯電話)や携帯電話の使用を制限する試みが全国的に始まっている。愛知県刈谷市が4月から午後9時以降の使用を禁止するよう各家庭に要請したのを皮切りに、横浜市や仙台市でも使用制限を呼びかけている。無料通信アプリLINE(ライン)などを使ったトラブルや生活習慣の乱れを避けるのがねらいで、他の自治体も関心を寄せている。 刈谷市では市内全21校の小、中学校が保護者と連携して、(1)必要のないスマホや携帯電話を持たせない(2)有害サイトを閲覧制限する「フィルタリング」サービスを受ける(3)午後9時以降は親が預かる−などを学校とPTAの連名で各家庭に要請。新年度から始めた。 文部科学省の担当者は「地域で一律に使用時間の制限まで設ける試みは珍しい」としているが、同様の“呼びかけ”が各地に波及している。 横浜市は全市立学校の保護者向けに、(1)家族のいるところで使う(
雁屋哲さん原作、花咲アキラさん作画の人気マンガ「美味しんぼ」で、主人公の山岡士郎が、ライバルで父の海原雄山と「真の和解」を果たしたことが、21日発売のマンガ誌「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)21号で明らかになった。連載31年でついに訪れた名シーンに注目が集まりそうだ。 【写真】「美味しんぼ」福島の真実編 「美味しんぼ」は1983年から「ビッグコミックスピリッツ」で連載中の人気グルメマンガ。東西新聞文化部記者の山岡と栗田(現・山岡)ゆう子が取り組む「究極のメニュー」と、「美食倶楽部」主宰の雄山の監修でスタートしたライバル紙・帝都新聞の「至高のメニュー」の料理対決を軸に、食をめぐるストーリーが展開される。 山岡は子供時代から父・雄山の元で修業を積んでいたが、家を飛び出したという設定で、これまでは憎み合う場面が描かれた。だが物語が進むと、山岡は雄山と母の強い絆を知るなどして態度が軟化。20
<韓国旅客船沈没>ボランティアのダイバー、「酸素ボンベも沈没船の見取り図も出さない、救援本部の対応はひどい」―米メディア XINHUA.JP 4月21日(月)2時53分配信 韓国の旅客船セウォル号の沈没事故で、韓国国内では進まない救援活動への批判が強まり、韓国メディアからは「国辱」との指摘も出ている。中国メディア・環球時報が19日、報じた。 韓国東亜日報は18日、「セウォル号沈没事件が発生した4月16日を国辱記念日にすべきだ」と主張する社説を掲載した。韓民族新聞も同日、事故現場の指揮や処理のまずさを指摘し、政府の能力に疑問を投げかけた。ある政治家は、事件が人災であることは疑いなく、政府と政界に対する失望をもたらしていることを明かしている。韓国国民日報は、「今回の救援活動は典型的な途上国のもの。混乱や拙速で救援活動が遅れた」と主張した。 一方、米ニューヨークタイムズは、「船長は真っ先に逃
【珍島時事】韓国南西部・珍島沖で起きた客船沈没事故に関連し、防災を担う安全行政省の宋英哲監査官(局長級)が20日、行方不明者家族のいる前で、記念写真を撮ろうとして怒りを買い、更迭された。事故対策本部関係者が明らかにした。 関係者や聯合ニュースによると、宋氏は20日午後6時ごろ、遺体が次々と搬送され、行方不明者家族が集まる彭木港を訪問。現地にある家族支援室の前で記念撮影をしようとした。これに激高した家族らは「われわれは毎日身の細る思いなのに、記念するようなことなのか」と猛反発。安全行政省はすぐに宋氏の更迭を決めた。 この後も、怒りが収まらない家族らは、現地入りした李柱栄海洋水産相に対し、「子どもをみんな殺しておいて、いったいここに何しに来た」と大声を上げた。これに対し、李氏は「私が代わりに謝罪する」と表明したという。
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