まず最初に書いておくと、当時はサードパーティの概念自体がまともになく、もちろん言うまでもなく任天堂さんの用意した開発環境だのデバッガだのなんてものは存在しない。 ではどのようにして開発したのか? ハドソンの場合には中本さん・岡田さんを中心に(たぶん、プラスして結構野沢さん)、自分たちで勝手にファミコンの開発環境を最初に作ったのだ。 これが1983年の秋ごろ。くしくもナムコさんも同じ時期に解析して開発していたらしい。 どんな環境だったのか? 下の図のように、岡田さんが設計したROMシミュレータをファミコンに挿して、それにPCからバイナリをダウンロードする形になっていた。 実際の開発は PC上でファミコンROMシミュレータで動作するバイナリを生成する。PCからROMシミュレータにプログラムをダウンロードする。PC側からROMシミュレータの上にあるプログラムを起動して、ファミコンの上でゲームを走