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ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (23)

  • 第6回 ハリガネムシがつむぐ「森と川のフルコース」詳細レビュー

    京都大学の芦生研究林で、深夜、林床をさささっと動き回るカマドウマに会い、翌日の日中、水中のハリガネムシと、サケ科渓流魚、ヤマメやイワナと会った。 佐藤さんが、今回、彼の「研究室」である森で見せてくれた「フルコース」はそのようなものだった。 単一の種というよりも、生態系の中のエネルギーの流れの中に位置づけられた存在として語る部分が大きかったのだが、そういう話題が一段落した後で、今度は生き物の方を中心にもう一度振り返っておきたい。わずかながらフィールドで触れあった「彼ら」をめぐるあれこれについて落ち穂拾い。 まずは渓流魚。 これは美しい。ありていに言って、美しい。 佐藤さんはもともと渓流魚の保全研究者で、サケ科の魚の話題になるともう感情移入しまくりだ。同行した編集者もカメラマンも上級の釣り人なので、芦生研究林のヤマメやイワナの美しさに感嘆していた。ぼく自身も、「宝石のような」とかありきたりの言

    第6回 ハリガネムシがつむぐ「森と川のフルコース」詳細レビュー
    nffsjj
    nffsjj 2021/06/01
    へ~そうだったのか!→「ハリガネムシに感染されるカマドウマって、川から50メートルも離れるとガクンと少なくなるんですよ。
  • ミツバチ、動物の糞でスズメバチを撃退、研究

    スズメバチの攻撃を防ぐため、ミツバチは工夫をこらした多様な戦術を編み出してきた。(PHOTOGRAPH BY SATOSHI KURIBAYASHI, MINDEN) 東アジアのミツバチは、天敵であるスズメバチの際限のない攻撃を迎え撃たなければならない。スズメバチは集団でミツバチの巣に襲いかかり、まず、遭遇したすべてのミツバチの頭部をかみ切る。それから巣を占領して、ミツバチの幼虫を時間をかけてべつくすのだ。 スズメバチから身を守るため、トウヨウミツバチ(Apis cerana)は、進化の過程で工夫をこらした多様な戦術を編み出してきた。侵入者を取り囲んで熱で蒸し殺す「熱殺蜂球」も、そのひとつだ。 だが、ベトナムで行われた新たな調査では、さらに風変わりな戦術が発見された。巣の入り口に動物の糞を塗るという方法だ。 黒い物体の正体 この「糞の塗りつけ」は、スズメバチを撃退するだけではない。これは

    ミツバチ、動物の糞でスズメバチを撃退、研究
    nffsjj
    nffsjj 2020/12/13
    ニホンミツバチ(トウヨウミツバチの亜種)もやってるっぽいようなコメントをFacebookで見た。続報が待たれる。
  • ダムがなくなり川に魚が戻ってきた、米国の例

    米国メーン州のミルブルック川を遡上するニシン科の魚、エールワイフ。春になると産卵のためにハイランド湖をめざす。(Photograph by Brian Skerry) 6月初旬、私はシュノーケルを身に付け、米国メーン州の森を流れるミルブルック川の冷たい水中を漂っていた。銀色の美しい魚たちが私の体にぶつかってくる。ポートランドの市街地から10キロと離れていないこの川では、ニシン科の魚エールワイフがハイランド湖へ遡上する18キロの旅の途中だ。 体長25センチほどのエールワイフは、側面に硬いうろこをもつことから「ソーベリー(のこぎり腹)」とも呼ばれる。彼らは海で4年ほど過ごした後、生まれた場所へと戻る。今、川にある滝の下に集まっているこのエールワイフたちは、ハイランド湖までの残り約5キロメートルを上っていくために、次の雨で川の水量が増すのを待っているところだ。

    ダムがなくなり川に魚が戻ってきた、米国の例
    nffsjj
    nffsjj 2020/09/06
    日本もこれを追って欲しいが、それとともに堰堤のスリット化や魚道の設置も進めて欲しい。
  • 食料難のハチは葉っぱを傷付けて花を咲かせる、驚きの戦略

    ハチは、理由もなくブンブンと私たちの庭を飛び回っているわけではない。蜜や花粉がたっぷりある花を精査し、訪れた花を仲間に知らせるために匂いの跡を付けていく。 それだけではない。5月21日付の学術誌「Science」に掲載された論文によると、マルハナバチはまだ花が咲いていない植物の葉に小さな切り目を入れることで、開花を早めていることがわかった。ハチ研究者たちをあっと驚かせた事実だ。 「すごい!というのが私の最初の反応でした」と、今回の研究に関わっていない米カリフォルニア大学デービス校のハチ生物学者ニール・ウィリアムス氏は語る。「その後、なぜ今まで誰も気付かなかったのだろうと思いました」 ハチが葉を傷付けている きっかけは、スイス連邦工科大学チューリッヒ校の学生フォテイニ・パシャリドゥ氏の発見だった。セイヨウオオマルハナバチが、温室内の植物の葉に切り目を入れているのを見つけたのだ。ハチは傷付けた

    食料難のハチは葉っぱを傷付けて花を咲かせる、驚きの戦略
    nffsjj
    nffsjj 2020/05/26
    なんという発見だ。「ハチは言わば、こんなシグナルを出しているのです。ねえ、私たちには食べ物が必要だから、早く花を咲かせて。そうしたら授粉してあげる、と」
  • 新型コロナ厳戒下の副作用? 動物フェイクニュースの拡散相次ぐ

    普段はにぎやかなベネチアの運河がパンデミックによって静けさに包まれる中、ソーシャルメディアでは、ハクチョウやイルカが戻ってきたという投稿が拡散された。その内容は真実ではないものの、ボートの往来が減ったことにより、運河の水は透明度が増している。(PHOTOGRAPH BY ANDREA PATTARO, AFP, GETTY) 感染者の急増からマスク不足まで、最近のツイッターには新型コロナのニュースが絶え間なく流れている。でも、なかには心をほっと和ませてくれる話題もある。人のいなくなったイタリア、ベネチアの運河にハクチョウやイルカが戻ってきたとか、中国雲南省の村にゾウの群れがやってきて茶畑で酔いつぶれたといった話題だ。 厳戒態勢にある国々の動物たちを取り上げたこれらの話題は、大量のリツイートを獲得しているばかりでなく、インスタグラムやティックトックでも爆発的に拡散し、新聞の見出しにもなった。

    新型コロナ厳戒下の副作用? 動物フェイクニュースの拡散相次ぐ
    nffsjj
    nffsjj 2020/03/25
    これらほっこりフェイクニュース全部信じてたは!
  • ニュージーランドが川に「法的な人格」を認めた理由

    ニュージーランド政府は、マオリの人々が祖先と仰ぐワンガヌイ川に法的な人格を認めた。 PHOTOGRAPH BY MATHIAS SVOLD ニュージーランド北島のワンガヌイ川は、流域に暮らすマオリの部族が700年以上にわたって支配し、大切に守り、かつ頼りにしてきたもので、彼らにとっては、聖なる力をもつ「アワ・トゥプア」(祖先の川)だ。しかし、19世紀半ばにヨーロッパ人が入植を始めると、この川に対するマオリの権限は徐々に奪われ、最終的には政府によって完全に消し去られた。 マオリの人々は川が汚され、衰弱していくさまをずっと見てきた。何よりも耐え難かったのは、広範囲に及ぶ水力発電開発の一環として、水源からの流れが来と異なる集水域に向けられ、上流域の自然な流れが奪われたことだった。人間において最も神聖な場所は頭であると考えるマオリにとって、上流域は祖先であるワンガヌイ川の頭に当たる。流れの改変は

    ニュージーランドが川に「法的な人格」を認めた理由
    nffsjj
    nffsjj 2020/03/01
    マジかよ。日本の川にも必要だろこれは。
  • ウナギとワカサギの激減、殺虫剤が原因か、宍道湖

    の宍道湖では、1993年に周辺地域でネオニコチノイド系殺虫剤が使用されるようになって以来、ワカサギ(Hypomesus nipponensis)と写真のニホンウナギ(Anguilla japonica)の個体数が激減している。(PHOTOGRAPH BY PAULIO OLIVERIA, ALAMY) 1993年5月、島根県の宍道湖付近の稲作農家がイミダクロプリドという殺虫剤を使いはじめた。 同じ年、甲殻類や動物プランクトンなど、物網の土台となる節足動物が減りはじめた。1994年の終わりには、これらを餌とするニホンウナギ(Anguilla japonica)とワカサギ(Hypomesus nipponensis)が激減した。そして、イミダクロプリドをはじめとするネオニコチノイド系殺虫剤の使用は年々増え続け、以後、魚の数は回復していない。 11月1日付けの科学誌「サイエンス」に発表され

    ウナギとワカサギの激減、殺虫剤が原因か、宍道湖
    nffsjj
    nffsjj 2019/11/16
    ネオニコチノイド系で餌生物が減り…ってことなら普通に渓流でも同じことが起きているんじゃないだろうか。
  • ホモ・サピエンス誕生の地はボツワナ、最新研究

    アフリカのザンベジ川以南には、はるか昔に緑豊かな湿地帯が広がっていた。現生人類はこの地から誕生したという新たな研究結果が発表された。現在、ここはマカディカディ塩湖と呼ばれる世界最大級の塩原になっている。(PHOTOGRAPH BY BEVERLY JOUBERT, NAT GEO IMAGE COLLECTION) アフリカ南部の内陸国ボツワナに、マカディカディ塩湖と呼ばれる場所がある。まるで白い粉に覆われたように乾燥した大地が広がる、世界最大級の塩原だ。 だが、およそ20万年前は、緑が生い茂る豊かな湿地帯だった。 この古代のマカディカディ・オカバンゴ湿地帯こそ、現生人類(ホモ・サピエンス)誕生の地であるとする研究が、10月28日付けで科学誌「Nature」に発表された。 「私たちはみな、同じ地域からやってきたのです」 研究者らは、現在のアフリカ南部に住む人々を対象に、母親から子へ遺伝する

    ホモ・サピエンス誕生の地はボツワナ、最新研究
    nffsjj
    nffsjj 2019/10/31
    やっぱり水辺だったのか。
  • アリを「ゾンビ化」する寄生菌、脳の外から行動支配

    Photograph by Anand Varma, National Geographic Creative まるで、SF映画の古典的名作の一つ『ボディ・スナッチャー/恐怖の街』のような話だ。違いといえば、肉体を乗っ取られるのが人間ではなく、アリという点である。 熱帯雨林に生息するオオアリは、ある菌類に肉体をのっとられ、その命令のままに動くという不可解な行動をとる。通称「ゾンビアリ」と呼ばれるこの行動の謎が、新たな研究によって解明されつつある。(参考記事:「ブラジルで発見、恐怖の昆虫寄生菌」) この寄生性の菌類は、アリの体内に侵入し、宿主を支配する。やたらにうろつき回る無為な生活を送らせた後、葉や小枝の下側に噛みついたまま死を迎えさせるのだ。最後には、死んだアリの頭部から子実体を伸ばし、地面に向かって胞子を放出する。下では何も知らないアリたちがこれを浴びて同じようにゾンビになっていく。(

    アリを「ゾンビ化」する寄生菌、脳の外から行動支配
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    nffsjj 2017/11/15
    脳はまともなのに体が操られるって怖い。
  • 史上最大の翼竜、こんなに頭が大きかった

    米国ミネソタ州の造形スタジオで制作中の等身大のケツァルコアトルス・ノルトロピ(Quetzalcoatlus northropi)。空飛ぶ動物としては史上最大だ。(PHOTOGRAPH BY ROBERT CLARK) 太古の空を飛んでいた動物、翼竜の存在が最初に明らかになったのは18世紀のこと。古代ギリシャ語の「翼」と「指」を合わせてその種は「プテロダクティルス」と命名された。 それ以降、200種を超す翼竜が発見されてきたが、三畳紀・ジュラ紀・白亜紀から成る中生代の空を支配した“翼をもつ怪物”に関する一般的なイメージは一向に進歩していない。翼竜と聞いて思い浮かべるのは、とがった頭をして、膜に覆われた翼を不器用に動かして飛び、獲物に襲いかかるというものだ。 キリン風からスズメ風まで だが、このところ新たな化石の発見が相次ぎ、翼竜の体形や体の大きさ、生態について、これまで知られていなかったよう

    史上最大の翼竜、こんなに頭が大きかった
    nffsjj
    nffsjj 2017/10/27
    翼竜ロマン棲み分け
  • 4つの翼を持つのに飛べなかった?新種恐竜を発見

    新種恐竜セリコルニス・スンゲイ(Serikornis sungei)がエサを捕らえる様子。アーティストによる想像図。(ILLUSTRATION BY EMILY WILLOUGHBY) 中国で発見された恐竜の化石が、飛行の起源を解明しようとする科学者の間でちょっとした議論を巻き起こしている。 体の大きさは現代のキジとほぼ同じで、4つの翼を持つ新種恐竜は、セリコルニス・スンゲイ(Serikornis sungei)と名付けられた。中国の同じ地域では、前肢と後肢にびっしりと羽が生えて、4つの翼になっている恐竜がほかにも複数見つかっている。だが、古生物学者にとって意外だったのは、極めて保存状態のよい化石が示す証拠を見るかぎり、セリコルニスが空を飛べなかったらしい点だ。 「ほかの四翼恐竜と違って、セリコルニスでは小羽枝が一切見つかりませんでした。小羽枝とは、羽ばたくときに空気の抵抗を利用するための

    4つの翼を持つのに飛べなかった?新種恐竜を発見
    nffsjj
    nffsjj 2017/08/31
    なるほどキジっぽい。
  • 第5回 なんと生き物の半分近くは寄生虫!?

    の紀伊半島の川で、渓流魚が1年間に得るエネルギーの6割を寄生虫ハリガネムシに行動操作されたカマドウマから得ていたという佐藤さんの研究は、世界的にも大いに評判になった。 というのも、ちょうど寄生虫が生態系にあたえる影響について注目されている最中だったからだ。 「僕が論文を出したのは2011年だったんですが、2008年に科学雑誌のネイチャーに、寄生虫が生態系の中でものすごいバイオマス、生物量を誇ってるっていう論文が出て、注目されました。前にも世界の既知種の半数近くが寄生虫である! という推定結果が出されて、寄生虫が生態系の中で大きな役割を果たしている可能性があるということ自体は言われていたんですが、はじめて量的にも大きな割合を占めることを示したんです。カリフォルニアの塩性湿地などで徹底的に生き物を集めて、その生き物に宿ってる寄生虫を徹底的に掘り起こして重さを計ったら、その湿地にやってくるす

    第5回 なんと生き物の半分近くは寄生虫!?
    nffsjj
    nffsjj 2017/07/16
    北海道は春でゴミムシ、本州は秋でカマドウマ。覚えておこう。
  • 植物はイモムシを共食いさせて身を守る、初の発見

    底なしの欲を持つイモムシから身を守るため、イモムシたちを共い行為に走らせる能力を持つ植物が存在する。(参考記事:「カマドウマの心を操る寄生虫ハリガネムシの謎に迫る」) オンラインジャーナル「Nature Ecology and Evolution」に発表された新たな研究によると、イモムシにべられそうになった植物は、防御反応として自分の味をひどく悪くする物質を発することがあるという。イモムシは、あまりのまずさに思わず仲間のイモムシをべてしまう。 「その防御効果は極めて高く、イモムシは葉をべることにストレスを感じるようになり、こんなものをべるよりは仲間をべたほうがましだと思ってしまうのです」と、米ウィスコンシン大学マディソン校の動物学研究者で、今回の論文を執筆したジョン・オロック氏は語る。論文によると、同種のイモムシを共いに走らせるこのような防御方法は、これまで知られていなかっ

    植物はイモムシを共食いさせて身を守る、初の発見
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    nffsjj 2017/07/13
    ひええ>「おいしくない植物を食べ続けるか、それとも仲間を食べるか、答えは明らかでしょう」と、オロック氏。
  • 恐竜時代のひな鳥を発見、驚異の保存状態、琥珀中 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

    小さな琥珀(約7.5センチ)に閉じ込められた9900万年前のひな鳥。CTスキャンで調べた結果、ミャンマー産の琥珀の中から発見されたものとしては、最も完全な状態を維持した化石であることがわかった。(PHOTOGRAPH BY MING BAI, CHINESE ACADEMY OF SCIENCES) 9900万年前の琥珀(こはく)の中から、恐竜時代の鳥類のひなが発見された。 6月6日付けの学術誌「Gondwana Research」に発表された論文によれば、このひな鳥は、約6500万年前の白亜紀末に恐竜とともに絶滅したエナンティオルニス類に属するという。今回の発見は、歯を持つこの古代の鳥について、そして、現代の鳥類とどのように違うのかについて、決定的な情報をもたらすものだ。 また、ひな鳥の化石は、これまでにミャンマー産の琥珀から発見された化石のなかでは最も状態がよい。ミャンマー北部のフーコ

    恐竜時代のひな鳥を発見、驚異の保存状態、琥珀中 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
    nffsjj
    nffsjj 2017/06/14
    興味深い~/生まれたばかりのひなに風切羽があるという事実は、エナンティオルニス類は生まれたときから飛行能力を持ち、現代の鳥類ほど親に依存していなかったという説を裏付けている。
  • 肛門の起源の定説白紙に、クシクラゲも「うんち」

    エイリアンのような外見のクシクラゲは、見た目はクラゲと似ているものの、まったく別の動物だ。大きく異なるのは、クラゲがひとつの穴から事も排泄も行うのに対し、クシクラゲは口とは異なる肛門孔をもつ点で、これがその様子を初めて撮影した映像。新たな研究によると、きわめて根的なところで、クシクラゲと我々には共通点があるのかもしれない。(肛門孔から排泄する様子は1:10前後から。字幕解説は英語です)(Video courtesy William Browne) 肛門の起源について、定説はこうだ。かつて、あらゆる動物の祖先はただの塊に口がひとつあるだけの単純な生物で、その穴で事も排泄も行っていた。しかし、長い時を経て、体が細長くなるとともに、口と反対の端にもっぱら排泄を行う肛門ができ、口と肛門の間には消化管のある動物があらわれた。 この定説は、現生の動物を観察した結果生まれたものだ。植物と勘違いされ

    肛門の起源の定説白紙に、クシクラゲも「うんち」
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    nffsjj 2016/08/25
    やさしくしたら、しっかり食べた ってとこがいいな。
  • 10年で世界の魚の数を回復できる、研究報告

    このオナガザメのように、来漁獲対象でない魚が網にかかってしまうことは、世界中の漁業者にとって頭の痛い問題となっている。(Photograph by Brian Skerry, National Geographic Creative) 長らく減り続けている世界の魚の生息数が、わずか10年で回復でき、同時に漁業者の収入も増えるとする論文が、学術誌『米国科学アカデミー紀要(PNAS)』に発表された。(参考記事:「クロマグロ 乱獲の果てに」) 方策は、漁獲の権利を割り当てる制度をより多くの国々で導入すること。すでに米国や中米ベリーズなどいくつかの国で効果を上げているやり方だ。「私は長い間、漁業問題に携わってきましたが、これほど画期的な結果が出るとは思ってもみませんでした」と、論文の共著者で環境保護団体「エンバイロンメンタル・ディフェンス・ファンド」に所属する漁業科学者のアマンダ・リーランド氏は

    10年で世界の魚の数を回復できる、研究報告
    nffsjj
    nffsjj 2016/04/01
    川や周辺環境保全と入場制限で渓流も蘇るかな。
  • 系統学で見る「赤ずきん」のルーツ

    民話「赤ずきん」は、さまざまなバージョンが世界中で語られている。最新研究では「赤ずきん」と、もう1つの似た物語「狼と七匹の子山羊」がどこで生まれ、どのように進化していったかが定量分析によって追跡された。 Map by Matthew Twombly, NG staff. Source: Tehrani, J. J. PLOS ONE 2013;8(11):E78871 これは世界中で語られてきた物語だ。「赤ずきん」が祖母の家を訪ねると、祖母をべたオオカミが、祖母の服を着て、赤ずきんのこともべようと待ち構えていた。その後の展開は、話のバージョンによって異なる。 赤ずきんはべられたのか? 通りがかった狩人がオオカミの腹を割いて赤ずきんを助け出したのか? 赤ずきんがオオカミをだまして外へ出るのか? イランの一部地域では、幼い女の子が一人で出歩いたりしないという理由から、危険な目に遭うのは男

    系統学で見る「赤ずきん」のルーツ
    nffsjj
    nffsjj 2015/09/04
    現代におとぎ話として伝わる物語の初期の祖先は、11世紀の詩であることが分析によって確認されました。
  • 第6回 ハリガネムシがつむぐ「森と川のフルコース」詳細レビュー

    宿主の行動を操作する恐ろしい奴だが(このとき、我々が感じる恐ろしさは「寄生されたら嫌だ!」に尽きる)、今回のフィールドで何匹も見ているうちに印象が変わってきた。 「ハリガネムシって、カマドウマほど嫌がらない人の方が多いんですよ」と佐藤さん。 「実物を見せると、「ああ、これか」と触ったりできる人も比較的多いんですけれども、カマドウマは見るのも嫌とか言われてしまいます」 当にカマドウマはどこまで行っても嫌われており、救いがない。ぼくは、結構格好良いと思っている、ということを、あらためて強調しておこう。それが彼らになんの慰めにもならないとは承知しつつ。 そして、ハリガネムシが、実際に見ると、それほど嫌ではないというのもまた事実だと思う。『寄生獣』みたいにパカッと開くというのは滅多に起きることではないし、クチクラの体は、見た目も触感もどこか無機的だ。動き方はたしかに気持ちわるいが、手に取ってみる

    第6回 ハリガネムシがつむぐ「森と川のフルコース」詳細レビュー
    nffsjj
    nffsjj 2014/11/18
    やっぱり> 本当にカマドウマはどこまで行っても嫌われており、救いがない。
  • 第5回 なんと生き物の半分近くは寄生虫!?

    「──発表を聞いた他の研究者が『ゴミムシに寄生してるのを見た』などと教えてくれるんです。ゴミムシって甲虫の仲間で、カマドウマはバッタの仲間なので、えらい分類群違うやつに寄生できるんやとまずびっくりして。で、さらに話してると『僕は秋に見た』『こっちは春だ』とか。これは一体何なんだろう。ハリガネムシが起こすエネルギーの流れがすごいでかいんだとすると、森と川の生態系がつながるタイミングに重要な影響を及ぼしてるかもしれないということで、全国の研究林を順番に回って、『ハリガネムシがいつ川に落ちてくるか、調べてもらえませんか』と頼んで回ったんです。その後とれたのを送ってもらったのを見ると、きれいな結果になりました。北海道のサイトは春の6月7月にピークをもってハリガネムシが動いていて、州だと東北であろうが近畿であろうが、秋に起こるんですね」 「──寄生虫が宿主に寄生するときって、その宿主からできるだけ

    第5回 なんと生き物の半分近くは寄生虫!?
    nffsjj
    nffsjj 2014/11/18
    北海道のサイトは春の6月7月にピークをもってハリガネムシが動いていて、本州だと東北であろうが近畿であろうが、秋に起こるんですね.
  • 第4回 世界初! 寄生虫が異なる生態系をつなぐことを証明

    「フィールドで観察してる間にアイデアは溜め込んでて、あと、これやれればきっと何か結果が出るんやと思っていました。それを、京大の和歌山研究林でやらしてもらえました。川のまわりをビニールで覆ってカマドウマなんかが飛び込めないようにした区画と、自然なままの区画を2カ月間比較したんです」 さらりと言われると、なるほどその手があったかと思うのだが、実行するのはかなり大変な予感がする。なにしろ自然な川が相手だ。聞けば、苦労話には事欠かない。例えば、ビニールで覆った部分でも、そこから魚が逃げてしまったら実験にならないので、上流と下流にネットをはる。しかし、ほうっておくと流れてくるものですぐに詰まってしまう。それを取り除く作業を2カ月間、ずっと続ける、など。 実験の結果は、労力に見合うものだった。 「──陸の虫が川に入ってくると、川の魚は陸の虫をべる。なので、川の魚は川の中の虫をあまりべなくなって、川

    第4回 世界初! 寄生虫が異なる生態系をつなぐことを証明
    nffsjj
    nffsjj 2014/11/07
    「年間の6割」秋の渓流魚にとってカマドウマがいかに重要か。つまり秋の釣り人も同様。カマドウマフライ巻こう。