ビジネス・モデルはビジネスをモデル化したものです。つまり,ビジネスの構造を骨格の部分だけ描いたものです。モデル化にはレベルがあります。レベルがあるというのは実際のビジネスに限りなく近いレベルから骨格の構造に絞り込んでしまったレベルまであるということです。具体的に描くか抽象的に描くかと理解しても良いです。例えば,「お客様にモノを売って代金をもらうビジネス」としてしまうとほとんどのビジネスが当てはまってしまいます。あまりに具体的でも要点が分かりにくくなるので,ビジネスの構造が分かるようにうまく描くのがよいビジネス・モデルの描き方です。 ビジネス・モデルを描く際のいくつかのヒントを書いておきます。 本当にお金を払ってくれるのか 「市場規模がこれだけあって,シェアをこれだけ取るので,売れます」という仮定は,ほとんどの場合,実現できません。「これだけ売れる可能性がある」という仮定に過ぎません。