2008年3月7日、タイ・バンコク(Bangkok)で、逮捕後、タイ警察に連行された「死の商人」の異名を持つロシアの武器密輸業者、ビクトル・ボウト(Viktor Bout)容疑者(c)AFP/Saeed KHAN 【3月7日 AFP】タイのバンコク(Bangkok)で6日に逮捕されたロシアの武器密売業人ビクトル・ボウト(Viktor Bout)容疑者。彼が世界各地の紛争地域に武器を売りさばく「死の商人」としての道を歩み始めたのは、ソビエト連邦の崩壊がきっかけだった。 ■6か国語を操る空軍士官 旧ソ連の空軍士官で6か国語を操るボウト容疑者は、アフリカの紛争地の武装勢力や南米左翼ゲリラなどとの関与を疑われていたが、各国における武器売買撲滅運動の高まりに伴い取り締まりが強化され、米麻薬取締局(Drug Enforcement Administration、DEA)の1年間に及ぶおとり捜査の結果、