正しくAIを作り、活用するために必要な「AI倫理」について、エンジニアが知っておくべき事項を解説する本連載。第2回は、データ収集の際に起きてしまうバイアスの発生を防ぐために、AI構築に携わる技術者がとるべき対応について。 前回の記事ではAI開発中に内在する代表的なバイアスやリスクを整理した。解説したリスクはどれも重大な損失につながる可能性があるため、AIがもたらす効果とAI倫理を整理した上で、実現するAIの構築が必要だ。一方で「これさえ押さえれば倫理的なAIの出来上がり」という解決法はない。AI技術者は、数ある手法群から状況に適した技術を選定し、活用しやすいAIの構築を目指していくことが求められる。 今回は、前回整理したデータ収集の際に起きてしまいがちなバイアスの発生を防ぐために、AI構築に携わる技術者がどのように対応すべきか、具体的な方法を解説する。 データ収集段階でのバイアスへの対処法
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