デュオニクス・ツクトバアタリ(Duonychus tsogtbaatari)の復元図。他のテリジノサウルス類と異なり、指が2本しかなかった。(ILLUSTRATION BY MASATO HATTORI) テリジノサウルス類は、最も変わった恐竜のひとつだ。肉食の祖先から進化した植物食または雑食性の恐竜で、体は羽毛に覆われ、キリンのような長い首には小さな頭があり、その口には小さな歯が生えていた。膨らんだお腹は食べた植物を発酵させる樽のような役割を果たし、手には巨大なかぎ爪が生えていた種も存在した。この体つきとかぎ爪はナマケモノと比較されることもあり、体高が4メートル、体重が5トンを超える種もいた。(参考記事:「新種の恐竜、鋭い鉤ツメに太鼓腹」) そんなテリジノサウルス類でも特に変わった新種が3月25日付けで学術誌「iScience」で発表された。何がそんなに変わっていたのか。指が1本足りなか
