惜別 元公明党代表代行 浜四津敏子さん なぜ訃報(ふほう)が2年以上公表されなかったのか。改めて政治家としての歩みをたどり、私の脳裏に、平和主義の理想との乖離(かいり)に苦しむ姿がよぎった。 1994年、非自民連立政権で環境庁長官として入閣。野党に転じた後、98年1月に参院と地方議員による「公明」代表に就くと、自民党政権の腐敗を批判し、「自民党と組むことはあり得ません」と主張した。一方で、白血病などの治療に使われる臍帯血(さいたいけつ)移植の保険適用を政府に求めて実現させた。 98年11月に公明党が再結集する際には、党代表に推す声もあったという。 神崎武法元党代表(79)は…