6月初旬、イギリスではエリザベス女王の即位70周年「プラチナ・ジュビリー」を記念し、特別に4連休が組まれた。コロナ禍で大きな打撃を受けた旅行業界では、この連休で巻き返しを目指そうと特別なイベントを催すなどして、あの手この手で観光客の誘致を図った。 そんな中、イベントが本当に実施できるかとやきもきしながら計画を立てていた人々がいる。イギリス各地にある保存鉄道の運営者たちだ。150カ所以上あるとされる保存鉄道だが、その多くは蒸気機関車(SL)を保有し、週末や連休に合わせて走らせている。 ところが、SLを走らせるための石炭が枯渇寸前にあるとされ、無事にプラチナ・ジュビリーに合わせた記念列車の運行ができるか気が気でなかったという。 石炭不足を解決するため、イギリスでは本物の石炭の代わりになる燃料の開発が進む。そんな中、「人糞」を原料にしたバイオ石炭の実用化が実現に近づいている。 石炭不足、原因は炭
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