2022年5月、東京・六本木通り沿いのとあるビルの一階で、カフェレストラン&ミュージックバーラウンジ「Common」は営業を開始した。ドリンクや食事の提供といった一般的なカフェとしての役割だけでなく、六本木を象徴する音楽やアートの要素としてDJブースやアート作品の展示スペースなどが設けられている。 音楽やアートといった街に根付く文化をつないでいくことで、さまざな人が行きかう「都市の広場」としての場所を創っていくという狙いがある。その考えに基づき、200平米の広々とした空間に通常の3分の2程度の席しか置いていなかったり、それぞれの席の高さを変えることで他の客と目線が合わないようにしたりといった工夫を施している。 新しい店が生まれては消えていく六本木に一風変わったカフェができた――という話がしたいわけではない。Commonの最大の特徴は「サステナブルな内装」にある。 実はCommonが入居する