奈良時代に都が置かれた、奈良市の「平城京」の跡地で、都の中心に近い場所から大型の建物の跡が見つかりました。専門家は、「日本書紀」の編さん者として知られる「舎人親王」など、有力な貴族の邸宅だった可能性が高いとしています。 建物の跡が見つかったのは、奈良時代の都「平城京」の中心部だったところから、南東に1キロほど離れた場所です。 奈良市埋蔵文化財調査センターがことし1月から行った発掘調査で、奈良時代前半の邸宅とみられる、複数の大型建物の跡が見つかりました。 平城京内は当時、碁盤の目のように敷地が道路で区切られていて、邸宅の敷地の広さは、建物の柱の位置などから、当時の区画4つ分にあたるおよそ6ヘクタールと推定されています。 当時の大臣の住まいに匹敵する広さだということで、センターでは今回の建物の跡も有力な貴族の邸宅だった可能性が高いとしています。 調査にあたったセンターの菊井佳弥調査員は、「この