全国高校アメリカンフットボール選手権決勝で負傷した選手を担架で運ぶトレーナーたち。けがが付きものの競技だ=大阪市東住吉区のキンチョウスタジアムで2016年12月23日、大西岳彦撮影 「安全対策」でも防げず アメリカンフットボールの全国高校選手権で選手の死亡事故が昨年11月に起きたことを受け、競技関係者の間で安全対策が改めてクローズアップされている。亡くなった選手の所属していた関西学院高等部(兵庫県西宮市)アメフット部は同選手権で最多18回の優勝を誇り、安全対策にもいろいろ取り組んでいた。事故後の救急搬送も速やかだった。それでも起きた最悪の事態。競技の安全をどう追求すべきかを探った。 事故は昨年11月13日、大阪府吹田市であった全国高校選手権準々決勝で起きた。関西学院高等部の発表によると、第3クオーターに同校3年の武内彰吾選手(当時18歳)がフェースガード付近に相手選手の頭を強く当てられ、尻