2007年6月8日、ソニーコンピュータサイエンス研究所(以下、ソニーCSL)が「オープンハウス2007」を開催した。同研究所は、「コンピュータの歴史に残りうる価値を持った独創的な研究を行い、これにより広く社会・産業の発展に貢献すること」を目的に1988年2月に設立されたソニーから独立した企業で、脳科学者の茂木健一郎氏が所属していることでも有名だ。 今回のオープンハウスは招待者向けのイベントであったが、会場では、20テーマ以上のユニークな研究成果が、研究員自らによってデモンストレーションされていた。このレポートでは、前編と後編の2回に分けて、同イベントで公開された研究内容を詳しく紹介していきたい。 展示会場は、大きく「基盤研究室」と「インタラクションラボラトリー」の2つに分かれており、基盤研究室は、各分野における基盤となる研究、一方、インタラクションラボラトリーは、より商品開発に向けた研究に