天下分け目の衆院選(16日投開票)はいよいよ終盤戦に突入した。民主党への大逆風や、日本維新の会(維新)や日本未来の党(未来)など、第3極の失速もあり、自民党の圧勝が確実視されている。ところが、自民党は現在、「2つの情報」で慌てふためいているという。報道機関の情勢調査への不信と、霞が関の敵対勢力による卑劣な暗躍。ジャーナリストの加賀孝英氏による緊急リポート。 「民主党は日本の教育をゆがめてきた日教組によって支配されている」「政権を奪還し、全ての子供たちが高い水準の学力、道徳心、規範意識を身に付ける機会を保障する」 自民党の安倍晋三総裁は10日、雪が吹き付ける新潟県上越市で街頭演説し、教育再生への取り組み姿勢を強調した。最高気温4度。田中真紀子文科相の選挙区に隣接する地域での訴えに、余裕は感じられない。 一体、自民党は何におびえているのか。 まず1つ目は、報道各社が先週発表した情勢調査