5. MSBuildを思いのままに操る技 最後に、MSBuildにない独自の機能を追加する方法を説明して、本稿を終わりとしたい。ここでいう独自の機能とは、「カスタム・タスク」と呼ばれるもので、前述したターゲット(=処理プロセス)から呼び出される細かな処理作業のことである。 ここでは、Buildターゲットから呼び出される「ビルド終了後」の処理プロセス(=AfterBuildターゲット)の中に、ビルド完了通知メールを送信するカスタム・タスク(以降、SendMailタスク)を追加することにしよう。まずはカスタム・タスク自体の新規作成を行う。 ■カスタム・タスクの新規作成 ― クラス・ライブラリの作成 カスタム・タスク自体は、クラス・ライブラリとして作成する必要がある。クラス・ライブラリは、通常どおり、VS 2005のIDEで作成すればよい。ここでは、「SampleTasks」という名前のクラス・