そのためには、人間としてどう生きるか、ということを考えなくてはならないでしょう。幸田露伴が『努力論』のなかで「努力には直接努力と間接努力の2つがある」と書いています。俳句で言えば、句をいっぱい作るのは直接努力。でもそれだけではダメで、「心の感性を高める」間接努力がないといけないという。感性を磨くというのは、人柄をよくすること、人間らしく生きることじゃないか、と私は思います。自分に恥じないよう丹精に生きる、完璧にはできなくても真心込めて生きる。器用にこなすと人間はダメになりますね。例えばベテランの記者が文章を書こうと思えば、考えなくてもすらすらと書けるでしょう。でも、おかしいなというところを流さないで、丁寧に調べて書くと、「やってよかったな」と思える。お釈迦さまもおっしゃっています。終わったとき、気持ちが清々したと思えるのがいい仕事だと。人の評価なんて関係ないのです。やるだけやった、と自分を
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