間違った因果関係と本に関するnjamotaのブックマーク (28)

  • 書評 「ストーリーが世界を滅ぼす」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    ストーリーが世界を滅ぼす―物語があなたの脳を操作する 作者:ジョナサン・ゴットシャル東洋経済新報社Amazon 書は進化的視点から文学を論じる著書を持つ英文学者であるジョナサン・ゴットシャルによる,物語*1がヒトの認知にとってどのような意味を持ち,それが現在の世界にどういう影響を与えているかを論じただ.あるいは「物語の闇の力」についてのといってもよいだろう.原題は「The Story Paradox: How Our Love of Storytelling Builds Societies and Tears them Down」 序章 物語の語り手を絶対に信用するな 序章では書の大きなテーマが語られている.ヒトが会話するのは,それは相手を「なびかせる」ためだ.それは他人の心に影響を与えることであり,普通には説得で,時には操作ということになる.そして著者は「物語」こそが「なびかせ

    書評 「ストーリーが世界を滅ぼす」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
    njamota
    njamota 2022/11/18
    「ニュース価値は「真実かどうか」ではなく「ドラマとして良くできているかどうか」」道徳的で勧善懲悪ラストの物語が真実を押しのけて人の心をつかむのは人の本性だという本。この効果を研究するのが対抗手段だと。
  • 書評 「The Parasitic Mind」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    The Parasitic Mind: How Infectious Ideas Are Killing Common Sense 作者:Saad, GadRegnery PublishingAmazon 書は進化心理学者ガッド・サードによる一冊.ガッド・サードは消費者心理やマーケティングを進化心理学的に分析考察する業績で知られている.題名は「寄生性の心:どのように感染性のアイデアが常識を殺すのか」という意味であり,一見したところミーム論ののように見える(私としては進化心理学者の書いたミーム論だと思って手にした一冊になる).しかし実際に読んで見るとこれは現在アメリカのアカデミアで一大勢力を振るうウォークプログレシブによるキャンセルカルチャー告発の書であった.アカデミアのキャンセルカルチャーの問題を扱った心理学者がかかわったとしては以前にルキアノフとハイトの「The Coddling

    書評 「The Parasitic Mind」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
    njamota
    njamota 2022/06/21
    「キャンセルカルチャーやアイデンティティポリティクスの暗黒面を指摘する意見も時折目にするように…本書は表現の自由と理性と科学についてのコミットメントを前面に出して,一貫した立場からの徹底的な批判」
  • 「啓蒙をめぐる戦争」(『Enlightment Now』への批判に対するスティーブン・ピンカーの応答)【その1】 - 道徳的動物日記

    2018年の初頭に出版されたスティーブン・ピンカーの新著『Enlightenment Now: The Case for Reason, Science, Humanism, and Progress (現代の啓蒙:理性、科学、人道主義、進歩を擁護する)』は、多くの批判にさらされてきた。タイトルの通り合理主義や科学を擁護して、非合理的な考え方や信仰を批判するこの著作は、特に文系のインテリの気に障ったようだ。ピンカーが「啓蒙」を人々の生命を助けたり社会を豊かにしたり個人を道徳的にさせたりするものとして称える一方で、批判者たちは啓蒙主義をレイシズム・帝国主義・人々の生存に対する脅威・孤独や自殺の原因として非難する、というのが主な構図である。また、批判者たちは「人類は進歩しており、世界の状態は良くなり続けている」というピンカーの主張を「データをチェリーピッキングして作り上げた幻想だ」とみなし、啓

    「啓蒙をめぐる戦争」(『Enlightment Now』への批判に対するスティーブン・ピンカーの応答)【その1】 - 道徳的動物日記
    njamota
    njamota 2019/03/17
    ピンカー『Enlightment Now』「合理主義や科学を擁護して、非合理的な考え方や信仰を批判するこの著作」に対する文系インテリの批判に対するピンカーの反論。両者の対立を生む「誤りの理論」と「争いの理論」の相容れなさ
  • 『子どもができて考えた、ワクチンと命のこと。』 - HONZ

    書の原書は、2014年9月にアメリカで刊行されたOn Immunity: An Inoculationである。著者のユーラ・ビスはノースウェスタン大学でライティングを教えている文筆家だ。これまでの著書に、The Balloonists およびNotes from No Man’s Land: AmericanEssays がある。後者はアメリカにおける人種と人種に基づくアイデンティティをテーマにしたエッセイで、全米批評家協会賞を受賞した。彼女のエッセイは、『ビリーバー』『ハーパーズ』『ニューヨーク・タイムズ』などの媒体にも掲載されている。 近ごろアメリカでは、自分の子にあえて小児ワクチンを接種させない母親が増えていて、麻疹が突発的に流行するような事態が生じている。そうした母親のおおよそのプロフィールは、白人で高学歴、社会経済的に恵まれた女性だ。1970年代後半に生まれたユーラ・ビスはまさ

    『子どもができて考えた、ワクチンと命のこと。』 - HONZ
    njamota
    njamota 2018/05/15
    「ワクチンに対する不安を歴史的な観点と、現代社会の観点から分析し、それが何を意味するのかを、言語(メタファー)や文学作品、時事問題に探す」
  • なぜ知識人は独裁者が好きなのか | 地政学を英国で学んだ

    新年あけましておめでとうございます。2018年もがんばって行きますのでブログともによろしくお願いします。 From Benito Mussolini to Hugo Chavez: Intellectuals and a Century of Political Hero Worship, by Paul Hollander 連続殺人で有罪となり収監された殺人犯は、実は自分の犯罪歴しか知らない女性たちから求婚されることが多い。この奇妙な現象が示しているのは、自己欺瞞が人間の行動の決定にどこまで深く染み込んでいるかという事実だ。 このような求婚をしてしまう女性というのは、「この殺人犯の心の奥底には人知れぬ善い面があり、自分だけがそれを表に引き出すことができる」と考えているとみられる。 よって彼女たちは、「自分は他の女性とは異なる<違いのわかる女>であり、連続殺人犯に対する一般女性の態度は退

    なぜ知識人は独裁者が好きなのか | 地政学を英国で学んだ
    njamota
    njamota 2018/05/01
    「つまり知識人たちは、独裁者たちの中に「人間」を求めているのではなく、「救世主」を求めているのだ」
  • 自分が何を知らないのかを知ることの重要性『知ってるつもり――無知の科学』 - 基本読書

    知ってるつもり 無知の科学 (早川書房) 作者:スティーブン スローマン,フィリップ ファーンバック早川書房Amazon「何かを知っている」と言い切るのは、言葉の定義にもよるだろうが、なかなか難しい話だ。たとえば僕は電子レンジがマイクロ波を照射して水分子を振動させることで温度を上げる機械であることを知っているが、そのより詳しいメカニズムはよく知らないし、ましてや自分で部品から電子レンジをつくりあげることなんかできない。 自分を基準にしてしまって申し訳ないが大抵の人が電子レンジについて知っているのはこの程度のものだろう。人間はけっこう賢いし物知りだが、かといって一人で電子レンジを作り上げられるほど、たった1つのモノのすべての側面に精通するほど知ってはいない。書はそうした”人間の無知”についてのである。われわれはいったいどれほど無知なのか。われわれ無知で愚かな人間はどのように物を考え、どう

    自分が何を知らないのかを知ることの重要性『知ってるつもり――無知の科学』 - 基本読書
    njamota
    njamota 2018/04/16
    「知識は個人ではなくコミュニティの中にある」
  • 『ガリレオの中指』、『人はなぜレイプするのか』、学問における事実とイデオロギーの関係 - 道徳的動物日記

    Galileo's Middle Finger: Heretics, Activists, and the Search for Justice in Science 作者: Alice Dreger 出版社/メーカー: Penguin Books 発売日: 2015/03/10 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 今回紹介するのは、私が最近読んでいるである、アリス・ドレガー (Alice Dreger)の著書『ガリレオの中指:異端者、活動家、正義の探求(Galileo's Middle Finger: Heretics, Activists, and the Search for Justice)』に書かれている内容。 『ガリレオの中指』は、活動家や学者たちのアイデンティティやドグマやイデオロギーがいかに科学的探求を歪めてきて、不都合な科学的知見を発表する科学者を攻

    『ガリレオの中指』、『人はなぜレイプするのか』、学問における事実とイデオロギーの関係 - 道徳的動物日記
    njamota
    njamota 2017/07/08
  • 枯山堂の呟き 読書録其の34(内なる個人と集團)

    主に取扱うのは歴史(主に近代史や戦史等)で、ところにより政治経済もたまにありの場所です。書評というより、自分が興味深く思ったところを取上げて行きたいと思います。なお当ブログはリンクフリーです。 05 // 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30. // 07 書名:服従の心理 著者:スタンレー・ミルグラム 訳者:山形浩生 出版社:河出書房新社 価格:(金1,300円)消費税別 刊行年:平成24(西暦2012)年1月20日 初版 (※)は私注 今囘の讀書紹介はこちらの文庫と成る。ある心理實驗の事を書き記したものであり、その實驗は人がどのくらゐ權威者の言ふ事に從ふかを實驗した記録である。その方法に就いては「ミルグラム實驗」を檢索して貰ふとして、私が興味を持つた箇所を取上げ

    njamota
    njamota 2017/05/08
    『服従の心理』ミルグラム
  •  「Against Empathy」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    Against Empathy: The Case for Rational Compassion 作者: Paul Bloom出版社/メーカー: Ecco発売日: 2016/12/06メディア: Kindle版この商品を含むブログ (4件) を見る 書の著者ポール・ブルームはピンカーと一緒に言語が適応であることを主張し,その後発達心理学者として道徳の獲得やヒトの心にある質主義的傾向をリサーチしていることで知られる. ブルームの新刊である書は題名通りの「共感」への批判書,より正確には「共感こそが,道徳の向上,そして差別のない平和な世界を創るための鍵だ」という考え方を批判するだ. 初めて聞くとこれはかなり奇異な主張に聞こえるだろう.人種差別や性差別,さらに戦争を含むアウトサイダーへの暴力は,相手の身になって差別の痛みを感じることによってその酷さが実感でき,それによってこそ抑制が可能に

     「Against Empathy」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
    njamota
    njamota 2017/01/03
    「ブルームは「共感は容易にバイアスし,邪悪な目的にも使用されうるし,対人関係でコストになることもあるのだ,そして道徳についてはより功利主義的に理性を働かせるべきだ」と主張するのだ.」
  • リスクコミュニケーション 書籍 西澤真理子 新書 福島 クライシスコミュニケーション 市民のための環境学ガイド

    まずは、のデータから。 書名:リスクコミュニケーション 著者:西澤真理子 新書版 264ページ 発行所:株式会社エネルギーフォーラム 価格:¥900+税 2013年11月10日 第一刷 目次 第1章 リスコミから見た原発事故 第2章 品と水をめぐる混乱 第3章 クライシスコミュニケーションとは何か 第4章 リスクコミュニケーション(平時の対応) 第5章 リスコミでよく見られる誤解 第6章 メディアとリスク増幅 第7章 だから発がん報道は繰り返される 第8章 科学者はリスクコミュニケーションにどうかかわるべきか 第9章 企業のリスクコミュニケーションの問題 第10章 どうすれば良いのでしょうか:リスコミの実践へ C先生:アマゾンで少々調べてみたら、ここ2~3年でコミュニケーションを題材としたが増えている。当然のことである。福島原発事故があったからである。しかし、3年が経過た現時点では、

    njamota
    njamota 2014/03/31
    リスコミを成立させる条件として、リスクの受容(リスクはゼロにならないことの理解)と責務の共有(被害者が受け取る補償は、税金、もしくは、東電地域からの電気代である)の2点であるという指摘。
  • 『専門家が答える 暮らしの放射線Q&A』日本保健物理学会|朝日出版社第二編集部ブログ

    東日大震災後、福島第一原発事故が起き、東北から日中、世界中に不安が広がり、放射能・放射線への関心が、命に関わる問題として大いに高まりました。そして、原発に賛成反対という立場で、実に多くのが出版されています。福島県で暮らす方々の不安はいかばかりか。さらに原発だけでなく、今も津波で行方不明になっているご家族を、立入禁止の20キロ圏内で捜し続ける方もいらっしゃいます。 私の故郷の石川県には、チェルノブイリの原発事故発生後に、世界で最初に建設された志賀原発があり、私が生まれ育ち両親が暮らす七尾市はその20キロ圏内です。活断層の問題もあり、不安な中で、多くの放射線関連のを読みましたが、原発賛成か反対かの立場で書かれたものは、主張を正当化するための資料が多いように思われます。 そんな中で、事故後の不安に基づく一般市民の多くの方々の率直な質問に対して、文部科学省の電話相談への協力から始まりウェブ

    njamota
    njamota 2014/03/28
    「「科学的に考える」とはどういうことかを学んだ」「世間からどんな目で見られようとも信念を貫き通してきた専門家集団の真摯な姿勢が窺え、感動さえ覚えた。これは本物だと信じ得た」
  • 『日本人はなぜ謝りつづけるのか』 - H-Yamaguchi.net

    中尾知代著『日人はなぜ謝りつづけるのか―日英〈戦後和解〉の失敗に学ぶ』(NHK出版、2008年) ひとことでいうと、かなり読みにくいだ。文章が、ではなく、内容が。難しいことが書いてあるからではなく、なかなか受け入れにくい内容だから。ある意味、非常に感情を逆撫でされるだといえる。つい感情的に反発したくなる。たぶん、同様に感じる人は多いだろう。だが、というか、だからこそ、このは読まれるべきだ。そうだそうだと膝を打つ人だけではなく、なんだこれはと腹を立てる人にも。 実際、私もうんうん苦しみながら読んだ。内容てんこ盛りで消化しにくいのもさることながら、納得のいかない部分が多々あってつっこみを入れたくなる。読み終わって「あーすっきり」というではない。でも読み終わってつらつら考えているうちに「ああそういうことか」という感じになってくる。そういうだ。以下、感想文。 著者は、第二次大戦時の捕虜

    『日本人はなぜ謝りつづけるのか』 - H-Yamaguchi.net
    njamota
    njamota 2013/12/31
    中尾知代著『日本人はなぜ謝りつづけるのか―日英〈戦後和解〉の失敗に学ぶ』(NHK出版、2008年)自分の主張を聞いてもらうには、自分が”合理的な”評価に耐えうる存在であると相手に思われることが必要。
  • kousyoublog.jp – このドメインはお名前.comで取得されています。

    このドメインは お名前.com から取得されました。 お名前.com は GMOインターネットグループ(株) が運営する国内シェアNo.1のドメイン登録サービスです。 ※表示価格は、全て税込です。 ※サービス品質維持のため、一時的に対象となる料金へ一定割合の「サービス維持調整費」を加算させていただきます。 ※1 「国内シェア」は、ICANN(インターネットのドメイン名などの資源を管理する非営利団体)の公表数値をもとに集計。gTLDが集計の対象。 日のドメイン登録業者(レジストラ)(「ICANNがレジストラとして認定した企業」一覧(InterNIC提供)内に「Japan」の記載があるもの)を対象。 レジストラ「GMO Internet Group, Inc. d/b/a Onamae.com」のシェア値を集計。 2023年5月時点の調査。

    njamota
    njamota 2013/08/05
    「終戦後、一致団結して九月二日を忘却し、八月十五日を終戦記念日とする虚構を選択したことで、敗戦は終戦にすり替わり、反省するのではなく、ただ平和を希求するという心性を育んできた」戦争に負けた事を無視する
  • 鈴木『なめらかな社会とその敵』ヒース『ルールに従う』:社会の背後にある細かい仕組みへの無配慮/配慮について、あるいはツイッターでなめ敵とかいって喜んでる連中はしょせんファシズム翼賛予備軍でしかないこと - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    なめらかな社会とその敵 作者:鈴木 健発売日: 2013/01/28メディア: 単行 未来のための社会像? 『なめらかな社会とその敵』の想定読者は三百年後の未来人。そこからすれば評者は未開の土人だ。しかしその未開人にも、謙虚な筆致に隠れた著者の熱意と意気込みはわかる。新しい通貨システムの案出など、ジョン・ローの不換紙幣やデヴィッド・チャウムの電子通貨以来かもしれない。しかもその射程はそもそもお金の意味すら変え、社会自体の変革を夢見る遠大なものだ。 著者は、題名通りのなめらかな社会を夢見る。人々の有機的なつながりがたもたれ、様々な関係性の途切れない世界。現代のお金による取引はそれを荒っぽく分断する。投票も一かゼロかの粗雑な選択を迫る。だが、インターネットを使えば、お金も投票もまったくちがった形態を持ち得る。関係性を保ち、様々な評価のフィードバックもある通貨システムもできる。粗雑でない細やか

    鈴木『なめらかな社会とその敵』ヒース『ルールに従う』:社会の背後にある細かい仕組みへの無配慮/配慮について、あるいはツイッターでなめ敵とかいって喜んでる連中はしょせんファシズム翼賛予備軍でしかないこと - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    njamota
    njamota 2013/03/26
    「それにしたがえば合理性を貫徹できるようなもの(=道徳)を構築しようとしてきた…(それを)守ろうとする同調性があり、それに判断を任せられるからこそ、人間はおおむね合理的に行動できている」
  • [書評]統計学が最強の学問である(西内啓): 極東ブログ

    統計学をその「意味」の視点からこれほどわかりやすく解説した書籍はないのではないか。「統計学が最強の学問である」(参照)という表題は挑戦的だが、実際、後半部の応用分野との関わりの解説に力点を置いて読むならなら適切とも言える。しかしなにより、統計学をわかりやすく解説した入門書としてすぐれている。現代人ならどうしても統計学の基礎知識は必要となるので、そういう点からも必読書と言ってもいい。 書の内容は、cakesに連載されていたもので、私も連載当初から読んでいた。語り口が豊かでまた逸話も面白く、オンラインの読み物としてもすぐれているのだが、中盤の回帰分析の説明あたりから、これは集中して読んだほうがいいなと思い直し、年末から正月、Kindle PaperWhiteのブラウザー機能に落とし込んで読んだ。ある程度、濃密なコンテンツになると依然、書籍というのは有利なもので、この連載が書籍化されるなら、早

    njamota
    njamota 2013/02/07
    「現実の私たちの社会・政治の難問は、実は、解決にはないのである。正しい解決は、活かされないと言ってもいい」
  • さいたま市市民活動サポートセンター さポット

    印刷作業室設置の機器類について、利用者への操作方法説明や支援を行います。 お気軽にお声がけください。...

    njamota
    njamota 2013/02/03
    「かくされていた歴史−関東大震災と埼玉の朝鮮人虐殺事件−(増補保存版)」1987年刊
  •  「シビリアンの戦争」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    シビリアンの戦争――デモクラシーが攻撃的になるとき 作者: 三浦瑠麗出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2012/10/19メディア: 単行購入: 13人 クリック: 615回この商品を含むブログ (17件) を見る 書はある種の戦争開始のメカニズムについてのである.著者の三浦瑠麗は東大農学部卒業後,同じく東大の法学政治学研究科の大学院に進み,2010年に法学博士となるというちょっと変わった経歴を持ち,現在は東大政策ビジョン研究センターの特任研究員という若手研究者だ.書はそれまでの研究成果を生かしたはじめての主著ということで気合いが入ったになっている. 問題意識としては,「これまで関東軍の独走を許した日や多くの軍事政権の暴走の例をふまえて,一般的に『軍部は基的に戦争をしたがり,それを抑えるためにシビリアンコントロールが重要だ』と考えられてきている.しかしイラク戦争を見るとこ

     「シビリアンの戦争」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
    njamota
    njamota 2013/01/29
    軍が状況を良く把握して抑制的な時でも政権に開戦のインセンティブがあれば戦争になる、という話。クリミア戦争、イスラエルのレバノン侵攻、フォークランド戦争、イラク戦争を例に。ピンカーの「報復」「正義」の話
  • 瞑想を「心の声に耳を傾けるもの」という根本的なまちがい | 考えるための書評集

    よく新聞などで瞑想や座禅を紹介した記事で、さいごの一文に「心の声に耳を傾ける」という言葉が常套句のようにさしこまれることがある。 以下の記事にもさらりとそういう一文がある。 「瞑想は、そんな心の状態に安らぎを与えてくれ、自分の心の声に耳を傾ける時間を持てるものなのです。」 「ランチ後にたった3分のプチ瞑想。仮眠をとったかのようなスッキリ感」 Lohas news これは瞑想の根的なまちがいであり、「心の声に耳を傾け」たら瞑想にならない。心の声を「聞き入れない」ことが瞑想なのである。根的なまちがいをふっともらしてしまうのである。 どうしてこういうまちがいがあたりまえのこととして通用してしまうのか。 基的に新聞のような記事を書く人は、書くことに自分のアイデンティティを賭けている。書くことが自分の価値であり、自分の思い入れの主要な部分である。自分の全存在を賭けているような「書くこと」の否定

    njamota
    njamota 2012/11/23
    瞑想は「いままで自分の全存在を賭けてきた思考や自我の全否定でもある。だからおおぜいの人はこのボーダーラインの向こうには行こうとしない。」
  •  「The Folly of Fools」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    The Folly of Fools: The Logic of Deceit and Self-Deception in Human Life 作者: Robert Trivers出版社/メーカー: Basic Books発売日: 2011/10/25メディア: ハードカバー購入: 3人 クリック: 61回この商品を含むブログを見る 書は互恵的利他行為,親の投資,コンフリクトなどの数々の啓発的な進化理論を主導したことで知られる進化生物学者ロバート・トリヴァースによる自己欺瞞についてのだ.トリヴァースは「動物の信号が(ドーキンスのいうように)他者への操作のためだとしたら,それは相手側に嘘を見抜くような対抗進化を生じ,さらに操作側に見破られないための自己欺瞞が進化するだろう」というアイデアを最初に思いつき,それを1976年のドーキンスの「利己的な遺伝子」初版の序文で提示したことで知られて

     「The Folly of Fools」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
    njamota
    njamota 2012/05/24
    自己欺瞞(観察や認識を歪めてそれを正しいと見なすこと)は他人をだますために進化した(自分が嘘をついていることを見破られないためにまず自分に嘘をつく)というトリヴァースの本。間違った因果関係の成因だよ!
  • Vol.57 ポエムの暴走はどうしたら止められるのか:日経ビジネスオンライン

    おひさしぶりの、通常運転回です。花散らしの暴風雨が来るなど、お花見の予定がある方はヤキモキしてしまった今週、さぁ明日から週末、関東以南の方々、存分にお花見してくださいませ。その前に「俳句は短いんじゃない。俳句は速いのだ。」でおなじみ、千野帽子のマッハ575をどうぞ! ちょっと難しい箇所もありますが、凡百の俳句入門書ではまず読めない、濃い内容です。 日直のチノボーシカです。 さて、「マッハ24」で書いたとおり〈隠喩は〔…〕幼稚か、手垢がつくか、さもなくば気恥ずかしいか、のどれかになってしまう〉。 ポエマーは隠喩的発想でしか書けない人が多い。「月が照っていました」と書く子どもより「お月さまが笑っていました」と擬人法で書く子どものほうが好きな先生ってポエマー製造機だよなー。 じゃ、どうしたらこういうポエムや隠喩の暴走を止めることができるのか、という話を今回はやりましょう。 隠喩とは類似性・共通点

    Vol.57 ポエムの暴走はどうしたら止められるのか:日経ビジネスオンライン
    njamota
    njamota 2012/04/06
    「類似・共通点で纏める隠喩的思考と、隣接性でずらしていく換喩的思考。このふたつは私たちの脳の基本的な操作である。と、言語学者ヤコブソンが「言語の二つの面と失語症の二つのタイプ」という論文で述べている」