パレスチナ情勢やイスラエル政治について欧米などのメディアで積極的に発言しているイスラエルのテルアビブ大教授、エラン・ヤシブ氏がオンラインで産経新聞のインタビューに応じた。同氏はイスラム原理主義組織ハマスによるイスラエル攻撃を非難しつつ、今回のガザ危機の根本原因はイスラエルのネタニヤフ首相の誤ったパレスチナ政策にあると指摘し、主要国はネタニヤフ氏に引導を渡すべきだと訴えた。(ロンドン 黒瀬悦成) --ハマスによる大規模攻撃をどうみる 「ハマスは過激で攻撃的な組織だ。イスラエルはハマスが二度と攻撃を仕掛ける気を起こさないよう反撃する権利があるし、反撃すべきだ。さもないとハマスに加え、レバノンのイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラなどもイスラエルを攻撃してくるだろう」 「その上で強調したいのは、今回の事態はパレスチナ自治政府が統治するヨルダン川西岸とハマスに支配されたガザの『分割統治』を図るという