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Archeologyに関するnminoruのブックマーク (203)

  • メキシコのジャングルに古代都市、ネット検索で大学院生が偶然発見 - BBCニュース

    画像説明, 今回発見された古代都市の写真はないが、近くのカラクムル遺跡にあるこのピラミッド神殿と似たものがあるとされる

    メキシコのジャングルに古代都市、ネット検索で大学院生が偶然発見 - BBCニュース
  • 古代文明タルテッソスはなぜ突然消えたのか、イベリア半島で繁栄

    スペインのカディス港にある灯台と要塞は、かつてフェニキア人の世界の西の限界を示していた。伝説によると紀元前1100年頃に「ガディル」(フェニキア語で「城壁」の意味)として建設されたカディスは、フェニキア人にとって重要な植民地となった。ここで、彼らは現地の人々と定期的に接触した。(CAVAN IMAGES/AGE FOTOSTOCK) 歴史家たちは、紀元前に繁栄していた古代社会タルテッソスがなぜ消えたのかを、今日に至るまで完全には説明できていない。発掘調査により、一夜にして消滅したかのようなこの先進的な多文化文明のことがより詳しく明らかになるにつれ、新たな疑問が生じている。 ヨーロッパ南西部のイベリア半島の南海岸沿いで勢力を拡大したタルテッソスは、紀元前10世紀に同半島に初めて到達した航海商人の集団であるフェニキア人と強いつながりがあったと考えられている。 フェニキア人は、現在のレバノン、シ

    古代文明タルテッソスはなぜ突然消えたのか、イベリア半島で繁栄
    nminoru
    nminoru 2024/09/02
    アトランティスの元ネタ扱いされるタルテッソス
  • 遣唐使船は言うほど難破していなかった…実際は高度な航海技術を持っていたという話

    遣唐使は難破しまくりで、乗ったら毎回ひどいめに遭う。というイメージの人は少なくないと思う。というか私がそうだった。これは空海や鑑真など著名人が乗り合わせた船が難波しているから、というのもあるのだろうが、昔のだと、「航海技術が未熟で船の作りも悪かった」のような書かれ方をしていることが多い。 しかし最近の研究だと、 ・実際はそこまで難破してない ・航路と航海日数からして航海技術は十分 ・限られた絵からの再現ではあるが、船の作りも悪くなかったはず というものに変わってきているようだ。 まず難破の状態だが、遣唐使が実施されたのは15回。(実際に出港せずに中止されたものは除く) 全部で36隻の船が送られ、生還したのは26隻。ただし中国に到着後に座礁して放棄されたものもあるため、生還できなかった原因は必ずしも難破ではないという。 神戸大学の研究者が出しているこちらの資料から、実際に確認してみた。 h

    遣唐使船は言うほど難破していなかった…実際は高度な航海技術を持っていたという話
  • ファラオの娘はソロモンのもとに嫁いだか? 旧約聖書の記述を巡る信憑性と意味

    旧約聖書には、「ファラオの娘がソロモンに嫁いだ」という記述が出てくる。時代的におよそ21-22王朝あたりのことだと考えられている。 ソロモンという王の実在は証明されておらず、ソロモン王の栄光の時代が果たして史実であったのかは謎である。(考古学的な証拠からすると該当の時代にイスラエル付近に強大な国があった証拠はなく、話を相当盛っていると考えられる) にもかかわらず、外国には決して嫁ぐことのなかったファラオの娘が外国に嫁いだ例として、この記述はエジプトの王権の弱体化と結びつけて語られることが多い。イスラエルが、かつて強国であったエジプトに並び立った栄光の瞬間と見なされているのである。 …が、ソロモンの実在も怪しければ、そもそも、その「王女がイスラエルに嫁いだ」という話自体、史実であったのかどうかが分からない。 定説扱いされてるわりにエジプト側に全然証拠が見つからないんっスけどー。と思って探して

    ファラオの娘はソロモンのもとに嫁いだか? 旧約聖書の記述を巡る信憑性と意味
  • かつて「失われた技術」と言われたダマスカス鋼の秘密と、その顛末。

    伝説は、いつまでも変わらず伝説で在り続けるわけではない。 科学技術の進歩によって幻から現身へと変わったものもある。ダマスカス剣の製法もその一つである。 というわけで前置きとかメンドクサイのでさくっと概要からいこう。 ダマスカス鋼の成分は既に判明していて、ダマスカス剣は現代技術だとだいたい再現可能です。 分からないのは、"それが以前と全く同じ技法であるかどうか"という部分。これは時間を遡るわけにもいかないので、証明出来ない。ただ、ほぼ同じものが再現出来ているからには、おそらくロジックの部分では合っているだろう。 その方法を紹介しているのがこちらのサイト Mystery of Damascus Steel Swords Unveiled https://www.mse.iastate.edu/news/john-verhoeven/ 日語で読みたければ、別冊日経サイエンスのNo.210「古代

    かつて「失われた技術」と言われたダマスカス鋼の秘密と、その顛末。
  • ペルー北部の世界最大級の生贄遺跡、最終的に227人発見される

    なんともすさまじい人数…。 4歳~14歳の子供227人が心臓をえぐられて埋められている遺跡が、ペルー北部(リマの北の海岸沿いの砂漠)で見つかったという。 近くには200頭ものリャマも埋められており、こちらもかなりの数。 At Least 227 Slaughtered Children Found at World's Largest Child Sacrifice Site in Peru https://www.livescience.com/worlds-largest-child-burial-site-chimu-peru.html 600年~800年くらい前とのことなので、インカ帝国が成立する前、おそらくチムーの生贄だと推定されており、これだけ大量の生贄を捧げた理由は、深刻なエルニーニョ現象の影響があったからではないか、とも。ペルーで生贄というとインカ帝国を連想する人も多いと思

    ペルー北部の世界最大級の生贄遺跡、最終的に227人発見される
  • 【ネタバレ大】FE風花雪月、設定倒れになってるっぽい伏線を回収してみた

    ニンテンドースイッチで発売されたFEシリーズ最新作の風花雪月をやっていた。 ゲームとしては面白いし戦闘バランスもまぁまぁ。(ハード/クラシックでやると緊張感ハンパない。ノーマルでやるとヌルゲー) ただ、「大陸の命運をかけた三大勢力の激突」という壮大な舞台設定のわりに戦略に関する部分などシナリオの一部がばがばで、設定とか伏線が生かし切れてない…。 面白いゲームなのにちょっともったいない。あとプレイしていても「?? ここの部分ってこうなんだっけ」って分からなくなってくる。なのでちょっとまとめておくことにした。 ファイアーエムブレム 風花雪月 -Switch (『TCGファイアーエムブレム0』限定カード「士官学校の新任教師ベレト」 同梱) このゲームのスタートは「学園モノ」で、三つの学級のうちどれかを選択して生徒たちを教育していく。 三学級の出身者は大陸に存在する三勢力それぞれから来ていて、後半

  • ファンタジー作品で使われる「古代エジプト」はほとんど新王国時代だよという話

    「中世ヨーロッパ」は幅が1,000年ほどある区分の仕方である。時代/場所による差が大きすぎて、中世ヨーロッパって言うといつの時代のどのへんだよ?!みたいな感じになってしまう。だが、その三倍の幅、3,000年ほどある「古代エジプト」という区分は、時代による差が大きすぎて逆に、キーアイテムがある程度出て来た時点で時代が特定されてしまう。 たとえば王の墓が大規模なピラミッドだったら、ピラミッドを作っていたのは古王国時代~中王国のはじめまでなので、その500年くらいの間に限定される。さらにピラミッドが石造りだったらピラミッドを作っていた時代の中でも前の方、第四王朝あたりと特定できる。 王家の谷が出てくるなら、王家の谷が使われ始めるのが新王国時代なのでそのへん。 王家の谷でなくて、その近くのテーベ西岸に墓を作っているなら前後の時代も含めて中王国時代~末期王朝あたりか。 馬が出てくるなら、馬が飼育化さ

    ファンタジー作品で使われる「古代エジプト」はほとんど新王国時代だよという話
  • ウルクの民はぜひ見よう。「ギルガメシュ叙事詩」翻訳者が語る物語の世界がYoutubeで見られるぞ!

    再生数が少ないやんけ!! というわけで勝手に宣伝しておくことに。 池袋にある古代オリエント博物館の館長さんが語る、展示品の見どころトーク。「私が訳しました」←マジでそうだからなんも言えねぇ 月昭男館長見どころトーク(展示解説)ーギルガメシュ叙事詩の世界編ー https://www.youtube.com/watch?v=3SFTcq_YfvI ここの博物館は土曜日にわりとマニアックな展示品の見どころ紹介トークをやってくれていたのだが、人が密になってしまうのでコロナ対策として当面中止…。講演会なども中止になってしまったので、かわりにこのへんで古代文明エキスを補充していく。動画で色々見られるっていい時代になりましたね。 あとこの方の翻訳はこちら…聖典…ぜひ買って読んで…。 色んな原典を訳し比べてくれているので「なるほど」ってなります。ちょっと専門書より。 ギルガメシュ叙事詩 - 昭男, 月

  • 読み終わるとタイトルがとても重い。「絶滅動物は甦らせるべきか?」

    なんかオススメコーナーに置いてあったから読むぞー(テッテレー)みたいな感じでパサっと開いたら、うん、あの…内容重かったよね…。 このでは「ディ・エクステンション(逆絶滅)」という言葉が多く使われている。これは種の復活や回復といった概念を包括する言葉である。の構成としては、よくある、ジャーナリストが書いてる「種を復活させるという試みを知ったので、ちょっと関係者に取材に行ってくるよ!」的なものなのだが、取材に行った各種関係者のもとで明かされていく「現実」がとてもヘビーなのである。 絶滅動物は甦らせるべきか? - ブリット・レイ, 高取 芳彦 の中では、既に絶滅してしまった動物を蘇らせる手法がいくつか紹介されている。 たとえば、標や化石からDNAを取り出して復元する。現存する生きた個体から精子や卵子を取り出して近縁の種に代理母をさせる。など。 しかしどう頑張っても、出来上がる生物は元のも

  • オランダさん、植民地支配時代の遺物返還を検討しはじめる。多分これ、藪蛇なのでは…。

    最近のオランダでは、植民地への謝罪とか過去の清算とかがトレンドっぽく、植民地博物館がやり玉に挙がったりしていたのだけれど、たぶんそれ、突き詰めていくとめっちゃ藪蛇だと思うんですよ…。。 Dutch Museums Agree To Return Of Stolen Colonial Art https://archaeologynewsnetwork.blogspot.com/2020/10/dutch-museums-agree-to-return-of-stolen.html 大航海時代とか詳しい人はよく知ってるとおり、オランダ(ネーデルランド)はかつて大航海時代には覇権国家の一つだった。後発組だったので近場はスペインやポルトガルなどに抑えられてしまってて、支配した国は軒並み遠い地域。特にアジアが多く、インドネシアあたりはオランダの独壇上。日とも交易していたことが知られているが、当時

    オランダさん、植民地支配時代の遺物返還を検討しはじめる。多分これ、藪蛇なのでは…。
  • キリスト教はいかにしてユダヤ教から分離したか。「キリスト教の幼年期」

    歴史書でも宗教学でもなく、微妙に中途半端だったのと、一冊ぶんあるわりに抜粋したら内容はそんなに濃くないな…という感じ。 でもまあ、たぶん好きな人は好きかも。ざっくり言うと、キリスト教が母体となるユダヤ教集団から独立して、「キリスト教」という別の宗教団体として成立するまでの約100年を詳細に書いたである。 キリスト教の幼年期 (ちくま学芸文庫) - エチエンヌ・トロクメ, 加藤 隆 前提として、イエス登場以前のパレスチナのユダヤ人は小集団に分かれており一枚岩ではない。 また、ユダヤ教と完全に分離していない時代のキリスト教も、「xx派」みたいな派閥に分かれており、ヤコブとパウロで宣教してる内容が違うとか、けっこうバラバラである。信徒も数万人程度の新興宗教、というかユダヤ教の一派みたいな感じだった。 それがユダヤ教から分離するのが紀元後100年くらいのことで、その後の50年ほどで完全に分離・

  • 「九人の司祭たちの魔法の指輪」。スペインに伝わるリアル指輪物語の話

    スペインのガリシア地方には、「千年前に生きた、清貧を誓った九人の司祭たちは、癒やしの力を持つ指輪を所持していた」なる伝説があったんだそうだ。 その指輪のうち四つが最近、修道院の修復中に見つかったという。 これはなかなかにファンタジーだな! 面白そうじゃん! というわけで、ちょっと調べてみた。 https://www.bbc.com/reel/video/p0b1mn5r/the-legendary-miracle-rings-of-ourense 見つかった場所は、Santo Estevo de Ribas de Sil 修道院。壁の修復中に、聖者の遺骨とともに手紙つきの指輪が骨壷の中から出てきたんだそうな。 手紙(取扱説明書?)には、九つのうち五つは失われたということや、指輪を聖水に浸せば癒やしの力が発揮されるということなどが書かれていたそう。 この指輪は、バチカンや中世のアクセサリー専

    「九人の司祭たちの魔法の指輪」。スペインに伝わるリアル指輪物語の話
  • そいうやメディア王国ってちゃんと調べたことなかったよなー、というわけで軽く調べてみた

    メディア王国(Media)とは、かつてイラン高原にあった王国。北方から移動してきたインド・ヨーロッパ語族の民族集団とされる。 マンガ「ヒエトリエ」の↓このシーンで有名なハルパゴスさんもメディアの武人である。 西側の国境は分かってるのに東側が謎で、知名度のわりに意外と分かってないこと多いな…とか思ったので、ちょっと真面目に「どこまで分かっているか」を調べてみた。 ■範囲 広く出回っている図だと、最大の支配地域はこんな感じ。 ただし東側ははっきりどこまで支配出来ていたかが不明。ペルシア帝国の前身は、このメディアの勢力圏内から立ち上がり、やがて「宗主国」メディアを転覆させた、という解釈になっている。ただし異説もあり、実際は並立する同盟国だったのでは、という考え方もある。 首都はエクバターナ。 https://www.cais-soas.com/CAIS/History/madha/medes_f

    そいうやメディア王国ってちゃんと調べたことなかったよなー、というわけで軽く調べてみた
  • 北アメリカ先住民社会とイケニエの儀式。人身御供はインカやアステカだけじゃないよという話

    天文学のを読んでいたはずなのに、そこに出てきたネイティブ・アメリカンの一部族、ポーニー族のイケニエ儀式の詳細な描写が気になって調べはじめてしまった…。 ポーニー族というのはアメリカ中部のネブラスカ州あたりに暮らしていた人々。 近隣の大部族、スー族とは敵対関係に合ったため、ヨーロッパからの入植者に協力してスー族を追い払わせたという、いわば侵略者側についたインディオである。そのため先住民社会からは「裏切り者」扱いされることが多いようだが、ぶっちゃけポーニー族からするとスー族も白人も等しくよそ者なので、自分たちにとって得なほうを選んだだけだったりする。「インディオ」とか「先住民」とかの括りで全部まとめてしまうのが変なのだ。 さて、そのポーニー族のイケニエの儀式だが、明けの明星への捧げものとして少女を処刑していたという。 木に縛り付けた少女を殺し、皆で矢で射た上で死体の血を大地に吸わせる、という

    北アメリカ先住民社会とイケニエの儀式。人身御供はインカやアステカだけじゃないよという話
  • クルド人の祖先にまつわる伝承と、肩先のヘビの話

    以前、クルド人の口承伝承について気になる記述を見つけたことがあった。 「古代ペルシャにはザッハークという残虐な王がいた。両肩からヘビが延び、全身に痛みが走る。ある日、医者に化けた悪魔から『若者の脳みそを両肩のヘビにべさせれば痛みは収まる』と聞かされ、王は毎日、二人ずつの若者を殺させるようになった。だがある日、若者を殺すのをためらった家臣が、若者を逃し、羊の脳みそを王のもとへ持っていった」―― この時いらい、逃された若者たちの人数は日に日に積み上がり、やがて山奥に逃げ込んだ彼らの子孫が独自の文化を持つ「クルド人」になったのだという。 …まあ、うん。 ザッハークって名前で「あっ…」て気がつくと思うんだが、これ、シャー・ナー・メの中に収録されてる物語そのまんまで、逃げた若者が自分たちの祖先、っていうところを付け足ししただけなんだよね。 なのでオリジナルの民族記憶ではないんだろうな…ペルシャの神

    クルド人の祖先にまつわる伝承と、肩先のヘビの話
  • Age of Empireに見る「なんかおかしいニッポン」、なぜおかしくなるのかを考えてみた

    ウィンターセールとか色々あったので気がついたら積みゲームが増えてましてですねテヘペロ! そんなわけで今更、Age of EmpireⅢとかやってたわけです。Ⅲは戦争論のあの人が「戦争は経済活動の一つに過ぎません! さぁ今直ぐ敵をぶちのめしましょう」とか物騒なことを言いつつチュートリアルしてくれます。イエッサー! 縮訳版 戦争論 (日経済新聞出版) - カール・フォン・クラウゼヴィッツ, 加藤秀治郎 ただ、相変わらずストーリーモードの日編は色々おかしいっすね。 ハリウッドでよく見る、ナンチャッテ・ジャパンという感じ。最近は「ゴースト・オブ・ツシマ」のように外国産でもそれなりに考証のされてるやつは増えてきたんですけど。何かが…何かがおかしい…。 ↑お城のデザインが微妙に西洋風 ↑切腹するのにそのへんの地面に座ってる… ↑民族の象徴建築で「鳥居」と「大仏」と「東照宮」って時代もレベル感もバ

    Age of Empireに見る「なんかおかしいニッポン」、なぜおかしくなるのかを考えてみた
  • 戦国の世の日本王権論『イエズス会がみた「日本国王」』

    タイトルがなんか面白そうだったので手にとってみた。 このは、有名なフランシスコ・ザビエルをはじめ、日に布教にきたポルトガル人宣教師たちが日で最初に出会った権力者たちは何者だったのか、どう解釈したのか。また、彼らが「レイ」や「ウォー」の単語で現したのは実際は何者だったのか、という話である。 ポルトガル人の宣教師たちは、定期的に日での活動記録を国に送っていたのだが、その中に「日政治構造はこうで、こういう国である」というような説明があり、その内容から、彼らが日という国をどうとらえていたのかを理解する趣旨になっている。 イエズス会がみた「日国王」: 天皇・将軍・信長・秀吉 (508) (歴史文化ライブラリー) - 和也, 松 これは、当時の日が実際はどういう構造/状況だったのか、を前提として、それを異国人がどう「解釈」したのか、という話である。よって、内容に間違いとか誤認があ

  • 扱ってるテーマは良いのに本の雰囲気が個人の日記「イングランド王国前史」

    イングランドがまだ統一されていない時代の「七王国時代」は、知る人ぞ知る面白い時代である。 ノーサンブリア、マーシア、イーストアングリア、エセックス、ウェセックス、ケント。 サクソン人にデーン人、ウェールズ人にピクト人、ブリトン人…ローマの去った後、様々な民族がごちゃまぜになりながら英国史の基礎を作っていった時代。この時代を扱うはそんなに無く、あってもイングランド史の一部のことが多い。それが一冊まるごと使ったがあるというので、これは面白いのでは、と思って読みはじめてみたが、色んな意味で期待はずれでちょっとガッカリしてしまった…。 イングランド王国前史―アングロサクソン七王国物語 (歴史文化ライブラリー) - 桜井 俊彰 まず初っ端から、「ブリトン人とは何者か」というのが分かっていないのが痛い。 ブリトン人というのは基はブリテン島の先住民で、ローマ化した人々、だと説明されていることが多い

  • 「ケルト」という言葉にまつわる諸々。あの記事から約5年が経ち…

    この記事を書いてから、早いものでおよそ5年が経った。 「島のケルト」は「大陸のケルト」とは別モノだった。というかケルトじゃなかったという話 https://55096962.seesaa.net/article/201705article_21.html 当時はこの問題についてそれほど頭の中で整理が出来ているわけでもなかったが、その後、時間の経過とともに問題の質がうっすらと見えて来た。 学者や専門で研究している人たちは、この問題を2000年頃には既に認識していた。 2010年頃には、アイルランドやウェールズがケルト人の末裔ではないことも、大陸側に存在していたいわゆる「ケルト」人がブリテン島に移住してきたわけではないことも、既に定説化していた。 にも関わらず、巷に溢れる誤解を解く気が一切無かった。 実際、この記事を書いてから来たクレームといえば、「いきなりケルトという言葉を置き換えるのは飛