日本取引所グループ(JPX)はAmazon Web Services(AWS)上にデータレイク「J-LAKE」を構築する。傘下のJPX総研が構築を担い、2024年度中の稼働を予定する。 J-LAKEによってJPXが保有する株式の取引情報や適時開示情報などのデータを一元管理し、社内でのデータ分析に加え、社外向けのデータ配信を正確かつ効率的にする。JPX総研の西端恭一ITビジネス部デジタライゼーション部長は「データを一元管理することで、分析や加工の手間を減らせる」と説明する。 構築にはAWSのコンテナ基盤サービス「Amazon EKS」を活用する。西端部長によると、AWSを活用することで「オンプレミス(自社所有)環境で構築するのと比べて、約3割のコスト低減が見込める」という。構築自体は2024年5月には終える予定で、「オンプレミスだと1年半から2年半くらいかかる規模のため、開発期間の短縮効果も