朝日新聞の「紙面批評」に書いたものを再録する。 長すぎたので、本紙では数行削られているが、これがオリジナル。 「情報格差社会」 情報格差が拡大している。一方に良質の情報を選択的に豊かに享受している「情報貴族」階層がおり、他方に良質な情報とジャンクな情報が区別できない「情報難民」階層がいる。その格差は急速に拡大しつつあり、悪くするとある種の「情報の無政府状態」が出現しかねないという予感がする。このような事態が出来した理由について考えたい。 少し前まで、朝日、読売、毎日などの全国紙が総計数千万人の読者を誇っていた時代、情報資源の分配は「一億総中流」的であった。市民たちは右から左までのいずれかの全国紙の社説に自分の意見に近い言説を見いだすことができた。国民の過半が「なんとか折り合いのつく範囲」のオピニオンのうちに収まっていたのである。これは世界史的に見ても、かなり希有な事例ではないかと思う。 欧
いつか来た道 利益は見せかけ、赤字の構造はかつてのドッドコム企業とまったく同じ Scott Olson/Getty Images クーポン共同購入サイト「グルーポン」は08年11月の創業以来、天文学的な数字をたたき出してきた。同社は今秋のIPO(新規株式公開)を目指しており、時価総額は300億ドルとも言われる(追記:その後、市場環境の悪化を受けて計画を見直している)。 6月2日にグルーポンが米証券取引委員会(SEC)に提出した上場計画にも、急成長を物語る数字が躍る。創業から3年足らずで従業員は7100人。会員数は8300万人を超え、3カ月で2800万枚以上のクーポンが売れる。 10年の売上高は7億1300万ドル。営業利益は10年が6100万ドル、11年第1四半期は8200万ドル。ちなみに120年の歴史を持つ世界最大手の広告代理店オムニコム(従業員6万8000人)は、同四半期の利益が約2億ド
日本民間放送連盟は、NHK会長の諮問機関である「NHK受信料制度等専門調査会」が策定したNHKの将来像を構想した報告書に対しての意見を公表しました。 民放連がNHK調査会の報告書に対する見解を公表、「受信料制度」「適正規模」など 民放連の公式サイトに掲載された全文 全体的に公共性を盾にして、民放連の願望を述べてるだけの文章なのですが、特に気になったのが「NHKのテレビ放送のインターネット同時配信について」のところです。 ・ NHKのインターネット利用を一概に否定するものではないが、テレビ番組のインターネット同時配信の経費に受信料収入を充てることには反対である。 (中略) 自由かつ多種多様な言論が存在し流通するインターネット上に、強大な言論機関であるNHKの放送を受信料財源で特権的に配信しようとする構想は、言論・ジャーナリズムの多様性の観点からも慎重な検討を要するものと考える。 ・ そもそも
東日本大震災後、急速に関心を集めた機器が幾つかあった。ショベルカーや浄水器、ロボット――そうした中でとりわけ一般の人々の間に広まったものが放射線測定器である。「政府が発表する放射線の数字が信じられない」「自分の周辺の汚染度を知りたい」といった理由からだ。通信販売では2、3万円ほどから手軽に購入できる安価な機器も多い。一般の人々が購入するようになった安価な放射線測定器に疑問を感じる専門家も多い 先ごろ、この安価な測定器(10万円以下)の信頼性テストの結果が国民生活センターから発表された(PDFファイル)。今回はそのことを取り上げたい。さらに次回は“そもそも論”として、どうすれば信頼に足る放射線を測定できるのかについて、産業技術総合研究所や日本電気計測工業会の資料を基に解説したいと考えている。 友人のメールによると 筆者は「環境化学科」で学んだ。その縁があって、この分野での人脈もある。その中の
東京電力株式会社(以下「東京電力」という。)は、本年9月12日から、福島第一、第二原子力発電所事故被害者の内、仮払金支払者に対し、補償金請求にかかる書類一式の発送を行っている。今回の請求書式は個人向けのものであり、中小企業、個人事業者向けのものについては、今月中にも発送されるとのことである。 当連合会は本年9月2日付け会長声明において、東京電力の損害賠償基準に関する問題点を既に指摘しているが、今回、被害者に送付された請求書式及びその請求手続については、さらに以下のとおり問題がある。 第1に、この請求書自体が、居住していた土地・建物等が、放射性物質の汚染によって居住できなくなり、そのため財産として価値が減少している場合の補償等、「中間指針」においても賠償の対象とすることとされている最も重大な損害について、請求できる書式となっていない。仮に今回の請求に対する賠償提示に合意した場合、これらの損害
この記事の位置付け: ネットにおけるデマ流通がなぜ増えているのか、どのように止められるのかを考察するとともに、デマ発信源の例として有名ブログ「ギズモード」ライターの湯木進悟氏を挙げ、その問題点を列挙することで、ネットにおけるデマ問題への関心を高める。 なぜネットでデマが生まれるか: ブログをはじめとするソーシャルメディアの普及により、今日では多くの人が簡単に情報を発信、流通できるようになった。おかげで個人の面白い話やタメになる情報を簡単に入手できるようになったし、コミュニケーションも容易になった。基本的には喜ばしいことだ。しかし良いことばかりではない。ソーシャルメディアには、多くの人が簡単にデマを発信できる、そして多くの人がその流通に加担できるという側面もある。実際、ネットで生まれ、ソーシャルメディアで拡散されるデマがこのところ相次いでいる。 デマの流通がさかんになったのは、ただネット人口
水曜どうでしょうの最新作を見返していたんですけど、どうにもこうにも、旅に出たくなっちゃいますね。 それもなにかこうがっつりエネルギー注ぐようなヤツ。 車であっさり着いて、現地の時間を過ごしてあっさり帰ってくるようなのではなくて、 そもそも目的地に着くのがきついようなヤツ。 障害は意外に多くて、まず今自分の自転車がありません。なんたること。 欲しい自転車はあるんですけど、今自分のために貯金をしている最中でもありまして、まだまだ予算的に余裕がありません。やっぱりちゃんとした自転車が欲しければ、20万くらいは掛かりますしね… 加えて、体力がありません。何もせずに走れた以前とは違って、やっぱり今は年も重ねましたし、何年もの運動不足ですっかり動けなくなってます。さすがにそれはなー…しんどいだけなので。そういうわけで、今現在、体を作り直しています。1年走り続けてなんとか体力を取り戻しつつありますが、や
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