ビジネス分野でのRubyの利用が徐々に増えてきている昨今ですが、大規模なシステムとなると、まだ多くの面で不安の声があがっているのも事実です。その中で楽天(株)では、2006年よりRubyに対する取り組みをスタートさせ、現在では1日に数百万アクセスという大規模システムでもRailsが採用されているそうです。今回は、同社執行役員であり楽天技術研究所の所長を務める森正弥氏に、Rubyの採用状況やその経緯、実際に行った検証内容などについてお話を伺いました。 Ruby採用のきっかけは"志の一致" Q: まず、御社のシステム開発にRubyを導入することになった経緯を教えていただけますか。 A: 主なきっかけは2つあります。ひとつは、2006年下期あたりから楽天技術研究所(楽天技研)の活動を本格化させようという動きが社内でありまして、その中で、どういったことをやっていくか、まつもとさん[1]とディス