1957年に創設されたグッドデザイン賞は、日本を代表する総合的なデザインアワードだ。同賞受賞のシンボル「Gマーク」を販売促進に活用する企業も多く、国内認知率は80%以上という。同賞を運営する日本デザイン振興会(東京・港)がパーパス(存在意義)を制定。その狙いや同賞の課題、審査基準などをリポートする。 2023年11月20日に開催したパーパス制定記念イベントの模様。写真左からKESIKIの九法崇雄氏、パノラマティクスの齋藤精一氏、事業構想大学院大学学長の田中里沙氏、HAKUHODODESIGN社長の永井一史氏、経済産業省 商務・サービスグループ デザイン政策室の俣野敏道氏、JDP常務理事の矢島進二氏(写真/丸毛 透) 日本デザイン振興会(以下、JDP)が主催するグッドデザイン賞は1957年、「グッドデザイン商品選定制度」として始まった日本を代表するデザインアワードだ。当初は通商産業省(現在の
Forbes JAPAN2月号は、「『地球の希望』総予測」特集。戦争、気候変動、インフレなど、世界を揺るがすさまざまな事象が起きる「危機と混迷の時代」。2024年の世界と日本の経済はどうなるのか? 世界で活躍する96賢人に「今話したいキーワード」と未来の希望について聞いた。 50万部という異例のベストセラー『人新世の「資本論」』の著者で、東京大学大学院総合文化研究科准教授である斎藤幸平。元音楽界のヒットメーカーで、ベストセラー中の『超ミニマル・ライフ』の著書、ニュージーランドで森の生活を営む四角大輔。マルクス研究者とミニマリスト先駆者が対談のテーマとして掲げたのが「脱成長における幸福」だ。経済の長期停滞、気候変動、パンデミック、戦争と次々に襲いくるポリクライシス(複合危機)の中で実践できる幸福論とは。 四角大輔(以下、四角):「組織、場所、時間、労働、人間関係、カネ」から自由になるライフス
世界屈指の有用性を誇る日本のパスポートだが、コロナ禍の影響もあって国民の6人に1人程度しか保有していないという事態となっている。危機感を強める旅行業界や地方自治体はパスポート取得を促進するために費用の支援に乗り出している。 ANAホールディングス傘下の格安航空会社(LCC)ピーチ・アビエーションはパスポートを新規取得・更新した人に同社の航空券購入などに使える5000円分のポイントを抽選でプレゼントするキャンペーンを12月22日まで実施している。同社でマーケティング企画を担当する南谷雅氏は、これまで予想を上回る応募が来ており、第2弾のキャンペーンについても検討中だと明かす。 南谷氏は、航空会社などが海外旅行の魅力をいくら伝えても、「いざ行こうというときにパスポートがない。取得するにも時間がかかり、お金もかかる」という問題があり、その部分で消費者の背中を後押しするために今回の企画が立ち上がった
フランス人に人気の「日本食」ランキング…1位寿司、3位ラーメン、2位に入った「意外すぎる食べ物」の名前 コロナ禍の混乱も一段落し、以前と同じく街にもにぎやかさが戻ってきた。外国人旅行者の客足も復活して、インバウンド需要も増加しつつある。海外からの旅行者たちにとって、特に観光の目玉となっているのが豊かでおいしい「日本食」だ。 寿司や天ぷら、ラーメンといった定番が注目されるのは当たり前だが、国によっては「意外な食べ物」が人気を博しているという。 まさか、ラーメンを超えた…… このほど、おでんの具材やちくわなどの練り物で有名な株式会社紀文食品が、株式会社マーケティングアプリケーションズの「海外モニターアンケート」を用いてアンケートを実施(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000004204.html)。海外の4ヵ国にて「日本食(和食)の認知度
ガートナージャパンが「日本における未来志向型インフラ・テクノロジのハイプ・サイクル:2022年」を発表した。本ハイプ・サイクルでは、日本企業の将来を左右する可能性がある36のインフラ・テクノロジやトレンドワードを取り上げている。 ハイプ・サイクルとは、イノベーションが注目されてさまざまな成功例が登場した後、関心が薄れる期間を迎え、市場で重要性が理解される時期を経て、テクノロジーが進化する流れを描いたもの。「黎明期」「『過度な期待』のピーク期」「幻滅期」「啓発期」「生産性の安定期」という5つのフェーズに分けている。 2022年版では、メタバースや都市型エア・モビリティ、ソフトウェア定義型自動車、自律分散型組織、デジタル・ヒューマンの項目を加えている。また、メタバースやNFT、Web3などは「過度な期待」のピーク期にあると位置付けている。 この他、都市型エア・モビリティやソフトウェア定義型自動
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Can grid storage batteries save Japan's power supply crisis? 太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーの多くは、自然条件に左右される。化石燃料のように必要に応じて発電できるわけではないため、電力の安定供給には今後、蓄電システムの重要性が増してくる。世界の潮流が脱炭素へと向かう中、日本の蓄電池の現状を整理していく。 by Keiichi Motohashi2022.06.15 5 11 2022年3月22日、経済産業省は東京エリアと東北エリアに電力需給ひっ迫警報を初めて発令した。さまざまな要因が重なり、電力需要が供給を上回る可能性が予想されたためだ。直接的な要因は、3月16日に発生した福島沖地震の影響などで火力発電が停止していたことに加え、3月22日の天候が厳しい寒さとなったことによる。当日は東京でも雪が降るといった状況で、3月
人間が持つ免疫の仕組みを治療に生かす「抗体医薬品」で、独自の改良を加えた「進化型」の存在感が高まっている。中外製薬は抗体薬が業績のけん引役となり、2021年12月期に5年連続で最高益を更新した。協和キリンも病気の原因となる「標的」に効く力を高めた薬の収益が海外で伸びている。進化型抗体薬は、がんをはじめとする治療が難しい病気への新たな対処法になり得る。中外製薬の奥田修社長は21年12月期決算につ
D4V デザイン・ディレクター 高橋亮さん、sio オーナーシェフ/シズる 代表取締役 鳥羽周作さん、カウンターワークス 取締役/CDO 山本健人さん。ベンチャーキャピタル、経営者、CDO とそれぞれ異なる立場からスタートアップに関わる3人にデザインについて話してもらった。 デザインの意味が大きく変化してきている 鳥羽:今は多くのデザイナーが課題解決に取り組んでいますが、そもそも課題を見つけられる人が少なくなってきています。だからデザイナーの役割が「課題を見つける能力」と「それを解決する能力」のセットになっていますよね。デザインの意味が大きく変わってきた。以前は経営者にデザインの話をすることはなく、広告業界やアーティストの世界の話でしたから。今回の僕ら3人も、仕組みをデザインする側ですし。 山本:事業会社がUIデザイナーやプロダクトデザイナーを募集するようになったのって、ここ7~8年ぐらい
何かよく分からないものは「アート」 定義されない場所を減らしたい 隠された「排除」の意図に気づくと… 都市の駅のスペースにあるデコボコした突起のようなオブジェ、公園や路上では仕切りのあるベンチが当たり前になってきています。ホームレスが寝そべったり滞在したりしないよう〝排除〟する「排除アート」「排除ベンチ」とも言われます。建築史家の五十嵐太郎さんは、「公共空間に誰かが滞在する可能性をつぶすもの。そんな風に他者を排除していった都市は、誰にもやさしくない都市なのではないか」と指摘します。 排除アートが広まり始めたのは… オープン1年を迎える複合商業施設のミヤシタパークには、座面がメッシュ状になっていたり、腰かける部分が棒状のポールになったような座りづらいベンチがあります。 好意的に「アートがいっぱい」とメディアで紹介されることもありましたが、五十嵐さんは「アートの名のもと、排除の意図がカモフラー
フランス・パリにまた現代美術館が誕生した。ブルス・ドゥ・コメルス美術館。またと言うのは、パリには既に国立、市立、私立の現代美術館がいくつかある上、2014年にはルイ・ヴィトン財団現代美術館が開館したばかりだからだ。 ルイ・ヴィトン財団現代美術館もブルス・ドゥ・コメルス美術館も巨大であるが、プライベートミュージアムであり、大量の税金が注がれているわけではないので、それらの建設に特に市民の反対はなかった。そして、ともにオープン時には、入館予約がなかなかとれないほどの人気を得ている。 ルイ・ヴィトン財団現代美術館に至ってはしかし、 訪れてみるとその広さに対しコレクションが少なく、ガランとした空間が際立って、アート観賞というよりフランク・ゲーリー建築を見学に行くという趣であった。事実、外観はオープン時の一番の話題でもあった。 なるほどパリのブローニュの森に、宇宙から人工的な巨大帆船が不時着したかの
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