米国ペンシルバニア大学が、近現代詩のMOOCである“ModPo”において、ニューヨーク公共図書館と協力することを発表しました。この秋に開校されるAl Filreis氏によるModPoに参加するニューヨークの学習者は、ビデオ討論や、ウェブ放送でのセッション等のオンラインでのアクティビティに加えて、ニューヨークのHudson Park図書館で期間中に毎週行われる、学んだ詩を読む集まりに参加できるとのことです。 Penn’s ‘ModPo’ MOOC partners with the New York Public Library(Penn Current 2014/8/28付け記事) http://www.upenn.edu/pennnews/current/2014-08-28/latest-news/penns-modpo-mooc-partners-new-york-public-li
米国議会図書館が長期保存に適したフォーマット仕様を公開 米国議会図書館(Library of Congress:LC)は2014年6月23日,所蔵コレクションの長期保存を実現するため,幅広い種類の創作物を対象とした推奨フォーマット仕様“Library of Congress Recommended Formats Specifications 2014-2015”を公開した。LCには,「米国民の利益のため,知識や創造性の進化を推し進める」という使命がある。この使命を遂行するための根幹となる活動の1つが,知識や創造性を具現化する,巨大なコレクションを構築することである。多様なデジタル形式の創作物が現れる中,このようなコレクションを構築しさらに何世代にもわたる利用を保証するためには,収集や長期保存に適したフォーマットを,幅広い種類の創作物について特定し,運用することが求められてきた。その必要性
電子書籍サービスで変わる大学図書館の業務と展望<報告> 2014年6月26日と27日の両日,オーストラリアのブリスベンにおいて,アジア・オセアニアの大学図書館員や研究者を対象に,エルゼビア社主催のeBooks Forum 2014が開催された。今回はChallenging the “norm”? Future Directions for eBooks(“規範”への挑戦:電子書籍の将来展望)をテーマに,日本,オーストラリア,ニュージーランド,カナダの大学図書館の事例報告や,エルゼビア社による取り組みの説明が行われた。本稿では,利用者のリクエストによって購入を決定するPDA/DDA(CA1777,E1310参照)による電子書籍のコレクション構築,および電子書籍の発見可能性(discoverability)とディスカバリーサービス(CA1772,E1563参照)について紹介する。 1. PDA
エルゼビア社のテキスト・データ・マイニング方針とその論点 2014年1月31日,エルゼビア社が,テキスト・データ・マイニング(TDM)に対する方針の更新を発表した。これに対して,7月には欧州の図書館関連団体等が方針の取り下げを求める質問状を送付し,同社はこれに回答を示した。本稿では一連の動きとその論点を紹介する。 エルゼビア社が1月31日に更新した方針では,研究者による非商用目的でのTDMに係る条項が,学術研究機関におけるScience Directの契約に新たに含められることとなった。研究者は,エルゼビア社の開発者向けページ上で利用登録を行えば,APIキーが発行され,XMLやテキスト形式の全文データへAPIを介してアクセスできるようになり,TDMが可能となる。ただし,一括ダウンロードや画面のスクレイピングは禁止され,研究者がTDMの成果-スニペット(200文字以内に制限)や書誌データを含
MOOCを活用した図書館での大学レベルの学習機会の提供 MOOCとは,大規模公開オンライン講座の総称である(CA1811参照)。大学レベルの講義動画をウェブ上に公開することで,どこでも,誰でも,無料で受講できる。しかしまだ課題はある。無料とはいえ受講するにはコストがかかるのである。それは,ウェブに接続するコストや受講機材を手に入れるコスト,機材を使うスキルを習得するコストである。これらのコストが学びの障壁となっている。 この課題の解決には,図書館が受講環境を提供することが有効ではないか。誰もが自由に利用できる図書館(特に公共図書館)では,多くの場合,ウェブ上の情報を閲覧できるよう,インターネット回線や閲覧用のPCを提供している。そこでMOOCを提供すれば,ウェブに接続できない人も,PCを用意できない人も,大学レベルの講座を受講できる。また職員による機器操作支援も受けられる。しかも図書館には
Early Sunday, the Northern California city of Napa was hit by a 6.0 earthquake, the largest in the region since 1989’s destructive Loma Prieta quake. In the intervening years, many earthquake precautions have been taken, but there’s one thing you can’t do: glue library books to shelves. And so, when a library experiences a 6.0 temblor, as the Napa Public Library did, this is what happens: A big me
After July’s announcement by the Wellcome Library and Jisc that nine partners were combining forces to digitise over 15m pages of 19th-century medical books, you have to ask: will digitisation destroy libraries or make us stronger? The UK Medical Heritage Library, as the collaboration is known, is already part of a larger international project that has 22 partners and has digitised over 50,000 boo
『100年前の新潮文庫―創刊版 完全復刻』は、創刊当時の新潮文庫を造本レベルから完全再現。『人生論』(著:トルストイ 訳:相馬御風)、『ヱルテルの悲み』(著:ギヨヲテ 訳:秦豐吉)、『はつ戀』(著:ツルゲーネフ 訳:生田春月)、『人形の家』(著:イブセン 訳:中村吉藏)、『ロメオとジュリエット』(著:シエークスピア 訳:久米正雄)の5冊セットで、価格は1万4000円(税別)。 9月からは、日本文学の名作を集めた『日本文学100年の名作』(全10巻)の販売も開始する。森鴎外『寒山拾得』、谷崎潤一郎『小さな王国』、芥川龍之介『妙な話』などを収めた『1914-1923 夢見る部屋』(9月発売)を皮切りに、『1924-1933 幸福の持参者』(10月発売)、『1934-1943 三月の第四日曜』(11月発売)、『1944-1953 落穂拾い(仮)』(12月発売)を発売予定。
公共図書館によるローカルミュージック・プロジェクト始まる 地域のミュージシャンによる音楽作品を収集し,公共図書館のウェブサイトに掲載して,図書館カードの保有者に提供するプロジェクトが,米国の複数の公共図書館で進められている。その活動は,近年充実してきている図書館のウェブ上のサービスを発展させるだけでなく,地域のアーティストの理解を得つつ,地域の音楽シーンを豊かにすることが目指されている。その端緒となったのは,アイオワシティ公共図書館(アイオワ州)の“Local Music Project”である。2012年6月に,Library Journal(LJ)誌で取り上げられ,注目を集めた。その後,デンバー公共図書館(コロラド州)やマディソン公共図書館(ウィスコンシン州)が,これをモデルとしたプロジェクトを開始している。 基本的な枠組みは,地域のミュージシャンが,図書館に対して,自身の音楽作品を図
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