創業大正12年の鰻の老舗「赤坂ふきぬき」。看板メニュー“ひつまぶし”は、場所柄、政治家や芸能人など“うるさ型”にも贔屓が多い。 三河から生きたまま直送する鰻は、一人前“1匹半”を使う。調理は関東風に蒸してから蒲焼に。蒸しの段階で余分な脂が落ちて、ふっくらさっぱりと仕上がる。 焼きの段階で3度つける鰻のたれは、創業当時から81年間絶やすことなく守り続けてきた、“伝統の味”。 “ひつまぶし”は、お櫃から蒲焼とご飯を椀に移して三様の味を楽しむ料理。食べ方が変わる分、いつも以上に量がはかどり、夏場の食欲減退時にはもってこい。一膳目はそのまま、二膳目はあさつきと刻みのりの風味を添えて、三膳目はダシをかけてサラサラと・・・。鰻を味わい尽くす印象だ。