ウクライナ東部ドネツク州ポクロウシクで、攻撃で破壊された家のそばを歩く女性=9月3日(ロイター=共同) ロシアによるウクライナ侵略で、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は5日、欧米諸国やウクライナの当局者の間で最近、ロシアの占領下にあるウクライナ領の実効支配をロシアに認めることと引き換えに、ウクライナを北大西洋条約機構(NATO)に加盟させて安全を保証する形で停戦を実現する案が広がっていると報じた。 FTは「ウクライナは領土奪還を目指しているが、人員や兵器、支援が不足している」と指摘。こうした状況下で、NATOのストルテンベルグ前事務総長やNATO元高官のチェコのパベル大統領が最近、メディアに「境界線さえ引かれればウクライナはNATOに加盟できる」との考えを示したとした。 ただ、ロシアは「軍事作戦は目標達成まで続ける」と表明。ウクライナのNATO加盟を否定する「非軍事化」▽同国の反露派勢