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■脳の中の「わたし」坂井克之著, 榎本俊二著。 脳研究者による本。「脳科学」は、一部の脳科学者のために、いささか怪しい分野であるように見えるが、この本は大丈夫だ(と私は判断した)。私は未読であるが、著者の坂井は、「脳トレ」や「ゲーム脳」などの脳科学ブームを批判的に検証した本も書いている(■脳科学の真実--脳研究者は何を考えているか)。『脳の中の「わたし」』は、個々の実験の結果や症例の紹介が丁寧で、また、事実と解釈の区別が明確にされているのがわかりやすい。解釈には深入りしないので、哲学的になりすぎることもない。また、イラストが豊富である。「文章とイラストのコラボレーション・新しい科学読み物」というシリーズらしい。たとえば、表紙は、半側空間無視を表している。絵でわかる人もいるだろうが、「えの素」「ムーたち」などの作品で知られる漫画家の榎本俊二によるものである。坂井によるあとがきによれば 榎本さ
発達障害は治りますか?/うつ病治療―現場の工夫より [著]神田橋條治ほか[掲載]2010年7月11日[評者]斎藤環(精神科医)■「日本のフロイト」、臨床知の宝庫 神田橋條治はかつて「日本のフロイト」とも称され、多くの精神科医や臨床心理士のファンを持つカリスマ精神科医である。その著書は臨床知の宝庫だが、カリスマだけに読者を選ぶ。依存心が強すぎる人にはお薦めしない。 精神分析から出発した神田橋が現在関心を寄せるのは「脳」だ。「機能が(脳の)構造を変える」という確信に基づき、彼は心のありようを身体の側から変えようとする。治療よりリハビリに近いこの発想から「発達障害は発達します」という至言がもたらされた。 心の病気を「脳の心身症であり、生活習慣病」とみなす神田橋は、薬物治療も積極的に用いる。患者のこだわりやとらわれを解きほぐす彼の言葉は、手品のように逆説的だ。うつ病と発達障害の関係や発達障害におけ
科学と神秘のあいだ(双書Zero)posted with amazlet at 10.06.12菊池 誠 筑摩書房 売り上げランキング: 5251 Amazon.co.jp で詳細を見る 大阪大学の菊池誠先生が、今年の3月に出された本です。 「科学的なもののみかた」ってなんだろう、と思っている人も、そこから一歩進んで「科学的なもののみかた」のあり方について考えている人も、それぞれの立場から楽しく読めると思います。 目次は以下のとおり。 第1部 君と僕のリアル びっくりしてもだいじょうぶ リアルってなんだ 納得力のある風景 夢の彼方に 物語だけが光速を突破する ふたたび月と陰謀 そしてふたたびリアルについて 第2部 間奏 テルミン 科学と魔法 創造力と想像力 自由と不自由 科学と神秘 未来 第3部 僕たちは折り合いをつける 水瓶座の時代に もっとびっくりしても大
絵本の新定番の10年間役立つガイドを目指した豪快な編集。しかし、予言しよう10年はもつまい。 きっとMOEだって、2年ごとに10年役立つガイド特集をするかもしれない。 というくらい、名作・良作・佳作が今の絵本には多いと思う。 それは、一時の邦画とかJ-POPに似たものがあって、我々のリアリティがやっと表現に追いついたみたいなものを感じるのだ。 というわけで、野心的で豪快なMOEの特集は10年間はともかく、今現在、とても役立つ。 特に年齢別に絵本を分けてくれているのがうれしい。 きょうは何年生の読み聞かせだから、とかで悩んだ時に、大いに参考になる。 ちなみに新定番なので、「モチモチの木」があったかと思えば、「つみきのいえ」や「給食番長」や「ぼくだけのこと」や「しごとば」なども入っている。 モチモチの木とつみきのいえを並べてみると、あまりにタッチに差があって味わい深い。
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