11月16日、山手線や京浜東北線の大幅な運休が発生した。これは、山手線の新駅「高輪ゲートウェイ駅」の設置に伴って行われた、両路線の線路切り換え工事の影響だ。山手線の運休を伴う大規模な工事はJR東日本が発足してから初めてのことだが、具体的にはどのような工事が行われたのだろうか。また、なぜ半日以上もの長時間にわたって列車が運休したのだろうか。 線路を約100メートル移動2020年春、品川〜田町間に山手線にとって約50年ぶりの新駅となる高輪ゲートウェイ駅が開業する。この駅には山手線のほかに京浜東北線のホームも設けられるため、両路線の線路が新駅を経由するよう、約100メートル東側に移動させる必要が出てきた。これが、今回の大規模工事の理由である。 実は、通常の線路切り換え工事であれば、一日に一線ずつ移設させることで日中の電車運行への影響を避けることもできる。それなのに、なぜ今回は大幅な運休が発生する