2020年12月、沖縄のオフィス街の中心である那覇市久茂地(くもじ)にあった琉球銀行本店ビルが老朽化に伴う建て替えのため営業を終えた。 地上5階、地下1階の建物で、建設されたのは1966年の沖縄が米軍統治下の最中。 米国民政府と沖縄米国陸軍工兵隊の監理の下でアメリカの設計事務所が設計し、地元の建設業者が施工。 当時のアメリカの先進技術が詰まった建造だった。取り壊し前に内覧会が催されたので参加してきた。 沖縄に伝わるアメリカ様式 沖縄といえば赤瓦の家に屋根の上にはシーサーという光景を思い浮かべがちだが、沖縄は1945年から1972年5月15日の沖縄本土復帰に至るまで27年間アメリカに統治されていた時代がある。 なので、街のあちこちにはまだ米軍基地関係の軍人やその家族のために建てられたアメリカ様式の外人住宅と呼ばれる建物が残っていたりもする。 これは外人住宅 今回の琉球銀行ビルも、昔に建てられ