ベルニーニは若い頃から彫刻に才能を発揮していた。ヘレニズム時代の彫刻に大きな関心を示したベルニーニは、《雌山羊アマルティア》(1615年)のような作品において古びた大理石の質感まで模し、真にヘレニズム時代の作品であると学者たちをあざむくことができるほどであった。 《アポロとダフネ》ボルゲーゼ美術館蔵 サン・ピエトロ大聖堂の天蓋、バチカン市国 シピオーネ・ボルゲーゼ枢機卿のために制作された4体の彫刻群、つまり《アイネイアースとアンキーセース》(1618年 - 1619年)、《プロセルピーナの略奪》(1621年 - 1622年)、《ダヴィデ》(1623年 - 1624年)、《アポロとダフネ》(1624年 - 1625年)によって、ベルニーニは即座に名声を手にした。現在でも、4体共にローマのボルゲーゼ美術館に所蔵展示されている。 カルロ・マデルノのもとで建築に携わり、1623年、25歳の時に願っ