気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 日本人は学歴の話が大好きだ。だから『早稲田と慶應』などの大学を研究テーマとした本、あるいは『東大脳の作り方』など、タイトルにブランド力のある大学名を冠した本は、巷にも多い。 ところが、大学の同窓会についてのもの、となるとこれまでほとんど無かった。本書は宗教学者の島田裕巳氏が、慶應義塾大学の同窓会「三田会」について論じたものだが、評者が本書を最初に手に取った時、まず、このテーマに着目したのが教育学とは縁遠い島田氏だったこと、また稲門会(早大)でも如水会(一橋大)でもなく、敢えて三田会を研究対象としていることに興味を覚えた。島田氏本人の出身校は東大で、長く勤務していた先は日本女子大。知られている限り、慶應との接点はほとんど無いはずだからだ。 そし