建て替えの素案がまとまった兵庫県庁舎。手前の茶色の建物から1、2、3号館と並ぶ=神戸市中央区下山手通5(撮影・那谷享平) 兵庫県は2030年度をめどに、神戸市中央区の県庁舎と県民会館を建て替える再整備基本構想の素案をまとめた。老朽化した庁舎1、2号館は統合・集約し、防災拠点としての機能を強化する。2号館などの跡地には高級ホテルや商業施設を誘致し、新たな県民会館も整備。JR元町駅北側一帯のにぎわい創出を目指す。20日にある有識者らの検討委員会で素案を示す方針。(井関 徹) 県庁舎と県民会館の再整備には650億~700億円(解体費を含む)の事業費を見込む。本年度中に基本計画をまとめ、整備期間は約10年を予定する。 県庁1号館(1966年築)と2号館(70年築)は、いずれも阪神・淡路大震災後に耐震補強が施された。しかし老朽化が進み、大規模災害時の防災拠点に必要な耐震性能が不足していることが判明。