外国人や外国人のような見た目の人が流暢な日本語を話した際に、そのすごさを称賛しようと「日本語上手ですね」と言葉をかけることは決して珍しいことではないだろう。しかし、その言葉の裏には日本語ネイティブとしての言語的な優位性が潜んでいるかもしれない。韓国出身・大阪府在住のラッパーMoment Joon氏は、自身のこれまでの経験をもとに指摘する。 ここでは、同氏の著書『日本移民日記』(岩波書店)の一部を抜粋。これまでに何度もかけられた「日本語上手ですね」という言葉に感じた“複雑な気持ち”の正体について紹介する。(全2回の1回目/後編を読む) ◆◆◆