本展示会では、近代日本の形成に影響のあった、政治家、官僚、軍人、実業家、学者、芸術家等約600名の肖像写真をご紹介します。 人の顔や姿は、その人を特定したり、人物について知ろうとする場合に、もっとも重要な要素の一つであり、人物の肖像はいつの時代にも人々の関心を引き付けてきました。肖像を伝える媒体には、さまざまなものがありますが、映像をリアルに伝える映画やテレビが出現する以前には、著名人であっても、その容貌を知る手段は、新聞や書籍等に限られており、肖像写真は貴重なものでした。 当時の写真そのものはその多くが失われていますが、図書の形で出版された写真集等は、刊行から年月を経た現在でも、人の姿を伝えてくれます。当館の書庫に比較的良好な状態で保存されているこうした写真集等から肖像写真を取り上げ、多くの方に知っていただくために、平成16年7月に電子展示会「近代日本人の肖像」として提供を開始しました。