産業技術の歴史は、長期発展基盤として継承していくことに大きな意義があり、自動車技術の歴史においても実態調査、記録、保存、普及などを行うため、1994年度から自動車技術史委員会を設置し、その傘下の故実蒐集分科会を中心に活動を行ってきた。 分科会では、総数2234件に及ぶ故実の蒐集の中から「後世に語り継ぐべき特長を持った故実」を委員による選定を行い、1998年度に自動車技術148選をまとめ、引き続き2000年度には32選を加えた。 そして、創立60周年を迎えた2007年度には148件の候補の中から新たに60選を加え、創立70周年を迎えた2017年度に更に90選を加え、ここに自動車技術330選をまとめた。