SNSやAIなどの情報テクノロジーが渦巻く現在、わたしたちの「ウェルビーイング(精神的により良い状態)」とは何だろうか? その解は、欧米輸入の概念ではなく、日本的な感性の土壌から見出すことはできないか? これが「日本的Well-being」研究会の主たるテーマである。Bound Bawではおなじみの情報学研究者ドミニク・チェンをはじめ、認知科学、コミュニティデザイン分野から、弁護士、能楽師、住職まで非常に多様なメンバーが集ったシンポジウムの1日をレポート。 3月某日、港区と慶應義塾大学が共同で運営するコミュニティスペース「芝の家」にて、ジャンルもばらばらな研究者たちが集まってきた。この研究会は前回の記事でも紹介した、JST/RISTEXによる研究支援プロジェクト「人と情報のエコシステム(HITE)」で採択された、「日本的Well-beingを促進する情報技術のためのガイドラインの策定と普及