ドイツの自動車メーカー「BMW」の日本法人で起きていたとされる、ディーラー(販売店)に対する過剰ノルマ問題で進展がありました。 【写真】ドイツ・ミュンヘンのBMW本社 BMW側が、公正取引委員会に対して、自主的な改善案を提出するに至ったのです。 あるディーラーの元社員は「月末になると電話を取るのが恐くなりました」と当時を振り返ります。いったいどんなことが行われていたのか。実態を取材しました。(ライター・谷寛彦) ●「確約手続き」が意味するところ 〝ディーラーいじめ〟と言われた販売方法に公取委のメスが入れられたのは一昨年秋。1年6カ月の時を経て、ようやく事態は動き出しました。 3月3日、独BMW社の日本法人ビー・エム・ダブリュー(以下、BMW社)が公正取引委員会に改善計画を提出していたことが報じられました。 これは公取委が同社を独占禁止法違反(不公正な取引方法)の疑いで立ち入り調査したことに